【編集長の視点】クレスコは小反落も連続最高業績を見直し投資判断引き上げも加わり下値に押し目買い継続

 クレスコ<4674>(東1)は、前日4日に10円安の3495円と4日ぶりに小反落して引けた。直近4日間で4日前場につけた3585円高値まで260円幅の急騰を演じており、大引けにかけ目先の利益を確定する売り物が出た。ただ下値には、大型連休明け後の5月9日に発表予定の3月期決算を先取りし、2019年3月期第3四半期(2018年4月~12月期、3Q)の好決算をテコに続く2020年3月期業績の連続過去最高更新を見込み押し目買いが継続した。国内大手証券が、同社業績を上方修正するとともに投資判断・目標株価を引き上げたことも、フォローの材料視されている。


■3Q3カ月の営業増益率は2ケタ増と3Q累計増益率を上回り成長加速

 同社の2019年3月期3Q業績は、前年同期比5.6%増収、0.8%営業増益、1.1%経常減益、2.7%純益減益と増減マチマチとなった。ソフトウェア開発事業では、メガバンク向け大型案件が収束して底を打ち、旅行業・人材サービス業向けの案件が増加し、組込み型ソフトウェア開発事業では、カーエレクトロニクス分野や情報家電等・その他分野向けが2ケタ増と好調に推移し、受注単価の見直しや生産性の改善、開発体制を強化したことなどが寄与した。経常利益は、昨年12月の株式市場の全般安で投資有価証券の評価損が増加して小幅減益となった。

 この3Q累計決算を3カ月ごとの四半期の営業利益増益率で比較すると、3Q累計の前年同期比0・8%増益は、3Q3カ月では同10.0%増益と増益率を伸ばしており、業績回復が鮮明となる。目下、集計作業を続けている今2019年3月期通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ355億円(前期比6.5%増)、営業利益32億8000万円(同6.1%増)、経常利益35億8000万円(同2.5%増)、純利益24億1600万円(同9.7%増)と見込み、過去最高業績を連続更新するが、続く2020年3月期業績も、連続して過去最高を更新すると期待を高めている。国内大手証券では、2020年3月期の営業利益を35億6000万円、2021年3月期の営業利益を38億円、2022年3月期の営業利益を40億8000万円と観測、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーパフォーム」へ、目標株価を2940円から3800円へ各に引き上げた。

■今年2月の短期急騰劇の再現期待を高め年初来高値抜けから4000円台奪回も

 株価は、今年2月開示の3Qの好決算を歓迎して年初来高値3780円へ20%高する短期急騰を演じたあと、全般相場の先行き不透明化とともに下値を探り、3040円まで売られたが、期末の配当権利取りと投資判断・目標株価引き上げが相乗して3585円までリバウンド、スピード調整した。PERは15倍台とIT関連株として相対的に割り負けており、年初来高値奪回から昨年11月以来の4000円大台奪回に再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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