【業績でみる株価】キングジムは配当狙いと利益増額含みで8年ぶり4ケタ接近、ベトナム生産移管も材料

業績で見る株価

キングジム<7962>(東1・売買単位100株)は、事務ファイルでトップを独走中。ラベル作成機「テプラ」など電子文具・雑貨も手掛けている。

コストの低下を目指して中国での樹脂製ファイル生産に力を注いできた。しかし、ここにきて中国人労働者の賃金上昇により生産コストが上昇。そこで、同社は中国より人件費が約3分の1程度と低いベトナムに海外生産をシフトすることにした。これまで年間400万冊、中国に樹脂ファイルを委託生産していたが、このうち300万冊をベトナムに移管させる計画で、これが完了すれば収益力は大きく改善するものと見られる。

2015年6月期・第3四半期の純利益が6億7300万円(前年同期比18.2%増)を確保、通期目標の達成率が96%となり、通期の業績に対する期待も台頭してきた。なお、現時点の今6月期1株利益24.6円、配当年14円の見通し。

年初来高値は7日の975円。PERは約40倍と高いが、増額含みと利回りが1.4%とまずまずから6月の配当取りも入っているもよう。なお、1000円に接近だが、大台に乗せれば2007年以来となる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る