テラスカイは上場後快調な上昇、株価に勢い、クラウド背景に成長期待

株式市場 銘柄

チャート8 テラスカイ<3915>(東マ・売買単位100株)は4月30日に東証マザーズへ新規上場したニューフェイス。クラウド導入コンサルタント企業として成長が可能な企業として注目されている。

 同社はクラウドを活用した最適なシステム開発支援と受託開発を行うソリューション事業と、クラウドに特化した製品開発とサービスを提供する製品事業が2大事業となっている。大企業向けのシステム開発(これまで損保ジャパン日本興亜システムズ、イーデザイン損保、みずほキャピタル、昭和シェル石油、小田急電鉄、富士通ゼネラルなどの開発に携わる)を中心に1000万円を超える大型案件が増加し、2016年2月期におけるソリューション事業の売上高は前期比40.6%増となる見込み。

 一方、製品事業はSalesforceの利用拡大で同40.5%増の売り上げ増加が期待されるなど、2事業とも4割を超す増収となるという。

 その背景にクラウド需要の拡大がある。クラウド市場規模は2013年度6257億円から2015年度1兆円(予想)に増加、そして2017年度には1兆5000億円(同)に拡大すると予想されているため、同社の売上規模も急拡大する公算が強い。

 一方、利益は2016年2月期で営業利益1億9200万円(前期比19.7%増)、経常利益1億7600万円(同14.0%増)の見通しと、売上高の伸び率に対しては迫力に欠ける。人件費増や株式公開費用による負担があるためで、これが一巡すれば増収率以上の増益率を達成する可能性がある。

 上場初値は1日の7650円、8日は3000円高の1万3650円と値を上げている。PERは100倍を超えているが、株価に勢いが加わっていることから一段高の可能性はありそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■電力・電線株に注目、AIとGXが切り拓く新たな投資機会  ソフトバンクグループ<9984>(東証…
  2. ■初心者プログラマーはJavaから始める?人気の理由とキャリアパス  インタースペース<2122>…
  3. ■原材料価格の高騰や経費増大で  崎陽軒は、2025年2月1日(土)から製品の価格を改定すると発表…
2025年2月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  

ピックアップ記事

  1. ■不動産株投資、代替投資としての可能性に注目  新型コロナ感染症のパンデミック時にリモートワーク需…
  2. ■ムゲンエステート、ミガロホールディングスなど高値更新―富裕層のオルタナティブ投資が牽引  昔から…
  3. ■金利上昇期待高まる、金融株に注目集まる  日銀の政策金利引き上げを受け、3メガバンクが普通預金金…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ大統領の就任や日銀の政策金利引き上げ…激動の相場を生き抜くヒント  前日26日に千秋楽を…
  5. ■トランプ政権と金融政策に影響されない銘柄の選別法  昨年IPOされた86銘柄には、リベンジ相場と…
  6. ■株主価値向上を目指すIPO市場の課題  IPO(新規株式公開)市場は、2024年12月27日の2…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る