業界初、ケイアイスター不動産が住宅をより家庭学習に適した空間とする「頭が良くなる家」を本格展開

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■2019年から実証実験、「家庭での学習が増えた」「子どもの自主性が増した」などの評価

 ケイアイスター不動産<3465>(東1)は3月10日の取引終了後、オンライン学習教材などのすららネット<3998>(東マ)と共同で、IoTなどを活用して住宅をより家庭学習に適した空間とする「頭が良くなる家」を住宅業界で初めて2020年の後半以降に販売開始することを目指すと発表した。

■すららネットのオンライン学習教材とIoTなど活用し年後半にも開始

 すららネットは、インターネットを通じてゲーム感覚で学ぶことができるデジタル教材「すらら」などを展開する。両社は2019年5月から実証実験を開始し、ケイアイスター不動産が建築し販売した住宅のうち7世帯の協力を得て、このコンセプトに基づいた学習支援システムの試作版を約2週間ずつ使用してもらう実証実験を実施した。

■ゲームの手法など応用することで勉強を「楽しく」「ハマる」ものに変える

 その結果、7世帯中5世帯から高評価(10点満点中9点以上の評価)を得ることができた(実験後のアンケート調査に基づく)。また、参加者からは、「学習環境が改善した」「家庭での学習が増えた」「子どもの自主性が増した」「保護者としての負担が軽減された」などの意見が寄せられた。

■「京大首席合格者が教える第一志望校に受かる勉強法」の粂原先生など監修

 この、「頭が良くなる家」のコンセプトを導入するプロジェクトでは、教育家で「京大首席合格者が教える第一志望校に受かる勉強法(2019年、二見書房)」など多数の著書がある学習塾・粂原学園の粂原圭太郎(くめはらけいたろう)先生が監修した学習メソッドと、「すらら」をはじめとする優れたデジタル教材を組み合わせた学習支援システムが、子どもの家庭学習の効率化や、学習習慣を身に着けることなどを支援する。

 ゲームの手法を応用することで(ゲーミフィケーション)、つらい・めんどうだと感じられがちな勉強を、楽しく、誰でもハマるものへと変えるほか、すららネットと共同開発したAIチャットボットを通して最新の教育心理学に基づく的確なアドバイスを与える。

 さらに、IoTベースのセンサーや照明によって睡眠サイクルの改善を図るなど、子どもの学習に適したコンディション作りをサポートしていく。

 なお、実証実験の中では、NTTドコモ<9437>(東1)が開発した最新のソリューションシステム「TOPGUN(トップガン)」によるIoTプラットフォーム「IoTアクセス制御エンジン」を利用することで、安全にデータを収集しながらIoT機器の動作を管理できることが確認できた。

 ケイアイスター不動産では、引き続き、子どもが自主的に家庭学習に取り組める環境づくりを推進していく。これにより、様々な状況においても子どもが家庭で学習を継続することを可能とし、かつ学習支援に関する保護者の負担を軽減していくことを狙う。

 そして、2020年後半以降に、「頭が良くなる家」コンセプトを実現した製品・サービスを、同社の提供する住宅で販売を開始することを目指すとともに、注文住宅等を建築・販売する地域工務店向けに、「頭が良くなる家」製品・サービスの提供販売開始を目指すとした。(HC)

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