建設技術研究所、ドローンとAIで河川・ダムの点検効率化、巡視時間を4分の1に短縮

■実証実験で全検知成功、流出土砂量も誤差3%に抑制

 建設技術研究所<9621>(東証プライム)は10月15日、ドローンの自動飛行とAI解析を組み合わせ、砂防・河川・ダムなどの巡視および点検業務を省人化・高度化する新技術を開発したと発表した。従来は、管理者が長時間モニタ前で映像を確認し、見落としがあれば再確認を要するなど、点検には大きな労力と時間がかかっていた。同社は自律飛行や映像取得、AIによる土砂流出検知を一連の仕組みとして統合し、現場映像の自動取得から災害箇所の特定までを自動化することで、従来の人手による巡視作業を大幅に効率化できることを確認した。

 今回の実証実験では、砂防現場でドローンの自動飛行により映像を収集し、AI画像解析によって設定された土砂流出箇所をすべて検出することに成功した。AIが災害時の過去映像を学習することで検知精度を高められるほか、流出土砂量を誤差3%程度で算出できることも確認された。従来2時間を要した巡視作業は約30分に短縮され、作業効率が大幅に向上した。同社は、この技術が特に巡視対象箇所の多い現場で有効性を発揮するとしており、災害リスクの早期把握や維持管理コストの削減につながるとみている。

 今後は、河川・ダム・砂防などさまざまな施設で実績を重ね、遠隔監視型の統合システムとしての実用化を目指す。AIによる映像解析データを蓄積し、多様な災害パターンへの対応力を高める方針だ。現場での運用に向け、監視や点検を自動化するサービス化の準備を進めており、インフラ保全分野におけるデジタル技術の導入拡大を後押しする取り組みとして注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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