【株式市場】日経平均は大幅続落だが後場一時大きく戻し「下ひげ」など底値圏の兆候みせる

株式

◆日経平均は1万7431円05銭(1128円58銭安)、TOPIXは1261.70ポイント(66.18ポイント安)、出来高概算(東証1部)はSQ算出分が加わり34億5938万株

■2銘柄が新規上場となりフォースタートアップスは一時ストップ高

 3月13日(金)後場の東京株式市場は、ヤクルト本社<2267>(東1)が堅調に転じて始まり、ソニー<6758>(東1)も値戻し基調て始まるなど、前場ほど売り一色ではなくなった。日経平均は1513円安で始まり、前場の安値(1869円03銭安の1万6690円60銭)を割らずに推移。キヤノン<7751>(東1)も値戻しを強め、米国の夜間取引で指数先物が高いなどとされ、14時20分過ぎには375円17銭安(1万8184円46銭)まで持ち直した。大引けは再び下げ、3月9日の1050円安を超えたが、経験則的には「下ひげ」などで明るさが出たとの声があった。下げ幅は歴代13番目と伝えられた。
 後場は、前田道路<1883>(東1)がいきなり急伸して始まり、正午過ぎに前田建設(1824)がTOB(株式公開買付)の成立と連結子会社化を発表したことが注目された。クラボウ<3106>(東1)は引き続き新型コロナウイルスを15分ほどで目視検出できる検査キットが注目され大引けまで買い気配のままストップ高。三菱ケミカルHD<4188>(東1)は新コロナウイルス薬に関する子会社・田辺三菱製薬の発表が効いたとされ中盤から活況高。エコモット<3987>(東マ)は新型コロナ発熱の疑いある人物を非接触で検知するウエアラブル端末が注目されてストップ高。

 13日は2銘柄が新規上場となり、フォースタートアップス<7089>(東マ)は公開価格1770円。9時12分に1628円で初値がつき、前引けは1744円。後場は次第高となり、一時ストップ高の2028円まで上げて大引けは2000円となった。リグア<7090>(東マ)は公開価格1950円。9時4分に1910円で初値がつき、高値は前場の1977円。後場は下値を1793円として売買され大引けは1820円。

 東証1部の出来高概算はSQ算出分が上乗せされて34億5938万株(前引けは17億5277万株)、売買代金は4兆8923億円(同2兆4487億円)。1部上場2166銘柄のうち、値上がり銘柄数は64(前引けは6)銘柄、値下がり銘柄数は96.9%に当たる2099(同2158)銘柄となった。また、東証33業種別指数は前引けに続き全33業種が値下がりした。(HC)

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