【株式市場】日経平均は後場496円高まで上げるが一時ソフトバンクGに振り回された様子も

株式

◆日経平均は1万6887円78銭(334円95銭高)、TOPIXは1292.01ポイント(8.79ポイント高)、出来高概算(東証1部)は26億9739万株

 3月23日(月)後場の東京株式市場は、日経平均が前引けより200円以上高い302円高で始まり、ややもみ合った後14時にかけて496円20銭高((1万7049円03銭)まで一段高となった。円安基調が再燃したためなどと言われたが、14時前にソフトバンクG<9984>(東1)が負債削減などのため最大4.5兆円の資産売却プログラムを発表して急伸ストップ高。しかし日経平均は、これと逆行するように値を消し始め、大引けは334円35銭高(1万6887円78銭)となった。

 ソフトバンクGは日経平均への影響度の大きい銘柄で、23日は日経平均を110円ほども引き上げる計算になった。だが、日経平均はソフトバンクGの発表後の急伸に逆行し、結果的に出尽し型の値動きになった。

 後場は、三井E&Sグループ<7003>(東1)が一段と上げてストップ高となり、千葉工場における造船事業の終了などが材料視された様子。アイロムグループ(アイロムG)<2372>(東1)は13時頃から一段高の場面があり、新型コロナウイルスワクチン開発に必要な申請が文科省より承認との発表が注目されて活況高。トランザス<6696>(東マ)は今期連結業績の黒字化予想などが好感されて高い。エフティグループ<2763>(JQS)は自社株買いの上限拡大が好感されて高い。

 東証1部の出来高概算は26億9739万株(前引けは12億4030万株)、売買代金は4兆152億円(同1兆8345億円)。1部上場2167銘柄のうち、値上がり銘柄数は1613(同876)銘柄、値下がり銘柄数は527(同1230)銘柄。

 また、東証33業種別指数は26業種(前引けは10業種)が値上がりし、値上がり率上位は、非鉄金属、保険、倉庫・運輸、医薬品、石油・石炭、水産・農林、情報・通信、その他製品、などとなった。(HC)

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