【株式市場】「緊急経済対策」の効果を見定める雰囲気で日経平均は300円幅で高下

株式

◆日経平均は1万9039円91銭(89円73銭高)、TOPIXは1411.44ポイント(8.23ポイント高)、出来高概算(東証1部)は7億4204万株

 4月8日(水)前場の東京株式市場は、日経平均が300円幅で高下し、「緊急事態宣言」と「緊急経済対策」が正式に発表された後の効果に見方が分かれるような相場になった。97円高で始まった後219円38銭安(1万8730円80銭)まで下げたが、花王<4452>(東1)中外製薬<4519>(東1)などが強く、日経平均は11時にかけて127円26銭高(1万9077円44銭)まで上げた。前引けは89円73銭高(1万9039円91銭)となった。

 鉄道株が「緊急事態宣言」で休業要請の対象にならなかったとされて軒並み高となり、東武鉄道<9001>(東1)は何と5%高。一方、DDホールディングス<3073>(東1)はほとんど全店舗の臨時休業を発表したが、期間を4月8日から20日までとしたため影響限定的とされ急反発。ギグワークス<2375>(東2)は郵便物の受取り代行など中小企業向けテレワーク支援サービス開始が注目されて活況高。KUDAN<4425>(東マ)は空間認識技術の米社買収を再評価とされて出直り拡大。

 東証1部の出来高概算は7億4204万株、売買代金は1兆2505億円。1部上場2168銘柄のうち、値上がり銘柄数は1307銘柄、値下がり銘柄数は791銘柄。

 また、東証33業種別指数は22業種が値上がりし、空運、陸運、証券・商品先物、パルプ・紙、水産・農林、小売り、食料品、医薬品、などが高い。(HC)

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