建設技術研究所の第1四半期は増収ながら営業・経常利益は前期を下回るが、堅調に推移

◇前期あった貸倒引当金繰入額がなくなり、最終利益は大幅増益

 建設技術研究所<9621>(東1)の第1四半期は、増収ながら、営業・経常利益は前年同期を下回ったが、堅調に推移した。なお、最終利益は35.2%増の大幅増益となった。前期あった貸倒引当金繰入額がなくなった影響によるもの。

 同社の方針は、国内のグループ連携により事業ドメインの拡大により、マルチインフラ企業を目指している。海外については、建設技術インターナショナルとWalter Group Plcを中心としたグループ関係の密度を高め、事業領域と事業量の拡大を目指すとしている。また、働き方改革を通して、社員の活力を生み、社員の成長を促す社内システム改革を推進し、高品質の技術サービスの提供を目指すなど、国内、海外、社員育成に積極的に展開している。

 その結果、20年12月期第1四半期連結業績は、売上高115億29百万円(前年同期比1.7%増)、営業利益1億17百万円(同3.0%減)、経常利益1億31百万円(同6.2%減)、営業利益70百万円(同35.2%増)となった。

 今通期連結業績予想は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う影響を織り込んでいないが、増収増益を見込んでいる。

 ちなみに、20年12月期通期連結業績予想は、売上高650億円(前期比3.8%増)、営業利益44億円(同3.1%増)、経常利益45億円(同2.3%増)、純利益29億円(同3.3%増)としている。

 なお、配当については、前期通りの35円を予定している。

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