極東産機は下値固め完了

株式市場 銘柄

 極東産機<6233>(JQ)は、インテリア内装施工機器・工具・副資材や畳製造装置などを展開している。20年9月期第2四半期累計は減収減益だった。新型コロナウイルスによる経済収縮の影響などで通期下振れに注意必要だが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■インテリア・畳関連や産業機器関連を展開

 BtoBのプロフェッショナルセグメント(インテリア内装施工機器・工具・副資材などのインテリア事業、畳製造装置などの畳事業)を主力として、BtoCのコンシューマセグメント(特殊機能畳販売や畳替えサービスなどのコンシューマ事業、ソーラー発電システム販売施工のソーラー・エネルギー事業、売電事業)、およびインダストリーセグメント(産業機器事業、食品機器事業)を展開している。

■20年9月期は新型コロナウイルス影響で下振れ注意

 20年9月期非連結業績予想は売上高が19年9月期比3.9%減の88億円、営業利益が13.7%増の2億83百万円、経常利益が7.1%増の2億28百万円、純利益が3.7%増の1億50百万円としている。

 第2四半期累計は前年同期比6.2%減収、7.0%営業減益だった。プロフェッショナルで畳製造装置、コンシューマソーラー・エネルギーの工事進捗で、いずれも大幅増益だったが、インダストリーが二次電池製造装置関連の落ち込みで大幅減益だった。

 第2四半期累計の進捗率は売上高45.4%、26.5%である。新型コロナウイルスによる経済収縮の影響などで通期下振れに注意必要だが、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は反発力の鈍い展開だが下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。5月20日の終値は455円、時価総額は約25億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る