【編集長の視点】DIシステムは2Q上ぶれ着地業績とテレワーク関連人気が相乗し急続伸

 ディ・アイ・システム<DIシステム、4421>(JQS)は、前日20日に121円高の1284円と急続伸して引け、ジャスダック市場の値上がり率ランキングの第15位にランクインした。今年5月13日に発表した今2020年9月期第2四半期(2019年10月~2020年3月期、2Q)累計業績が、期初予想を上ぶれ減益転換率を縮小して着地したうえに、新型コロナウイルス感染症対応のリモートワーク関連サービスの提供を次々に開始したことが加わってテレワーク関連株買いが増勢となった。テクニカル的にも、前日の急続伸で年初来高値1645円から上場来安値778円までの調整幅の半値戻し再びクリアしたことから、相場格言通りに「半値戻しは全値戻し」期待を高めている。

■リモートワーク企業増加でネットワーク・セキュリティ業務の受注拡大

 今9月期2Q業績は、期初予想より売り上げが5300万円、営業利益が5300万円、経常利益が5500万円、純利益が3100万円それぞれ上ぶれ、売り上げ21億4600万円(前年同期比20.7%増)、営業利益9800万円(同25.2%減)、経常利益9800万円(同14.7%減)、純利益6100万円(同16.4%減)で着地し、連続増収率を伸ばすとともに減益転換率を縮小させた。推進中の3カ年の中期経営計画で、働き方改革のためにリモートワークなどの労働環境のフレキシブル化、採用活動の積極化、横浜サテライトオフィスの新規開設や大阪事業所オフィス増床などに取り組んでおり、この先行投資負担が業績下押し要因と見込まれていた。ところが今年2月以降、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛要請でリモートワーク実施企業が増加したことから、同社のシステムインテグレーション事業でネットワークの設計構築業務やセキュリティ関連業務の受注が増加し、全社的な人件費・経費削減も加わり上ぶれ着地につながった。

 今2020年9月期業績は、期初予想を据え置き売り上げ45億2200万円(前期比17.3%増)、営業利益1億3800万円(同41.4%減)、経常利益1億3500万円(同38.3%減)、純利益9400万円(同39.5%減)と見込んでいる。ただ今年3月には教育サービス事業では、IT技術者向けに「リモート研修サービス」の提供を開始し、5月7日からは「テレワーク推進サービス」の提供を開始し、リモートアクセス、WEB会議・ビジネスチャット、eラーニング、ネットワーク・セキュリティなど幅広くソリューションを推進し、6月15日からは「Java・総合プログラミング演習 リモート研修サービス」を中途社員にまで拡大して提供するだけに、2Q累計業績に次ぐ9月期通期業績上ぶれ期待につながっている。

■年初来調整幅の半値戻しでミニGC示現し全値戻しの高値奪回が加速

 株価は、年初来高値1645円から今期第1四半期業績がやや低調に推移し、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)による世界同時株安も重なって上場来安値778円まで大きく調整し、売られ過ぎ修正に「リモート研修サービス」の提供開始の評価が加わって底上げ転換し、同社入社式のテレビ会議中継、新入社員へのリモート研修、「テレワーク推進サービス」の提供開始などと続いて1349高値まで買い進まれ、年初来調整幅の半値戻しを達成した。足元では1200円台固めを進め、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンドに拍車を掛け、5月18日に開示したリモート研修サービスの中途社員への拡大がオンして、再び年初来調整幅の半値戻しをクリアした。相場格言の「半値戻しは全値戻し」通りに年初来高値奪回が加速しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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