サイバーセキュリティクラウドは調整一巡

株式市場 銘柄

 サイバーセキュリティクラウド<4493>(東マ)は、Webセキュリティ事業を展開している。20年12月期大幅営業増益予想である。第1四半期は概ね順調だった。新型コロナウイルスによる業績への直接的な影響は限定的だろう。収益拡大を期待したい。株価は急反落してモミ合う形だ。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■Webセキュリティ事業を展開

 20年3月東証マザーズに新規上場した。AI技術を活用したサイバーセキュリティサービスとして、Webセキュリティ事業(クラウド型WAF「攻撃遮断くん」やAWS WAFのルール自動運用サービス「WafCharm」など)を展開している。サブスクリプション(月額課金)のストック型収益である。

■20年12月期大幅増益予想で1Q順調

 20年12月期業績(非連結)予想は、売上高が19年12月期比38.0%増の11億26百万円、営業利益が24.4%増の1億79百万円、経常利益が17.3%増の1億66百万円、純利益が8.6%減の1億40百万円としている。

 第1四半期は売上高が2億60百万円、営業利益が43百万円だった。大幅増収増益で、通期予想に対する進捗率は売上高23.1%、営業利益24.0%と概ね順調だった。新型コロナウイルスによる業績への直接的な影響は限定的だろう。収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は4月の高値から急反落してモミ合う形だ。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、調整一巡して出直りを期待したい。5月27日の終値は2万230円、時価総額は約466億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る