昭栄薬品は戻り試す

株式市場 銘柄

 昭栄薬品<3537>(JQ)は、オレオケミカルや界面活性剤などを主力とする専門商社である。21年3月期は営業減益予想である。当面は新型コロナウイルスによる経済収縮の影響が懸念材料となるが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は3月の安値圏から反発している。戻りを試す展開を期待したい。

■界面活性剤を主力とする専門商社

 オレオケミカル(天然油脂由来の油脂化学品)や界面活性剤を主力とする専門商社である。セグメント区分は化学品事業、日用品事業、土木建設資材事業としている。

■21年3月期営業減益予想

 20年3月期の連結業績は、売上高が19年3月期比11.8%減の177億33百万円、営業利益が53.2%減の1億28百万円、経常利益が36.3%減の2億62百万円、純利益が6.2%減の2億55百万円だった。米中貿易摩擦の影響による国内主要取引先からの受注減少で大幅減収減益だった。なお特別利益に投資有価証券売却益を計上した。

 21年3月期連結業績予想は、新型コロナウイルスの影響を織り込まず、売上高が20年3月期比2.1%増の181億03百万円、営業利益が5.2%減の1億21百万円、経常利益が0.1%増の2億62百万円、純利益が30.1%減の1億78百万円としている。拡販を推進して増収だが、販管費の増加などで営業減益予想としている。

 当面は新型コロナウイルスによる経済収縮の影響が懸念材料となるが、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は3月の安値圏から反発している。戻りを試す展開を期待したい。5月18日の終値は984円、時価総額は約35億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る