【木村隆の相場展望】日経平均2万円に再挑戦の態勢が整う、好決算銘柄に的を絞る

株式市場

 13日まで4日続伸、その後1日はさんで15日に大幅反発と日経平均が盛り返してきた。5月第1週の投資家別売買状況によると、海外投資家は2796億円の売り越しだった。この先物の売りが相場の頭を抑えていた。しかし、週末15日は後場高となり、それまでとは一線を画す動きとなり、相場波動に変化うかがえる。今週は日経平均2万円挑戦の展開となりそう。

 海外投資家は先物では売り越しだが、現物では584億買い越しとなっており、ロングの投資家の買い越し基調は続いている。後は短期筋が買い越しに転じるようだと、相場の風景が変わりそうな気がしている。

 企業の決算発表が相次いでいるが、2015年3月期の決算はリーマン・ショック前の2008年3月期を上回って過去最高になった模様だ。最終的に初めて20兆円を超えるのは確実で、16年3月期も連続で最高益の更新が見込まれている

 欧州や米国での金利上昇が波乱要因となってきたが、徐々に落ち着きをみせている。来週からは日経平均の予想EPSを評価する動きが出てくるとみられ、高値トライもあり得る。好業績銘柄的を絞りたい。(株式評論家)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る