バルクホールディングスの15年3月期は主力のコンサルティング事業が好調で、経常利益は2.0倍

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■今期は増収、最終益を黒字転換へ

バルクホールディングス<2467>(名セ)の3月期連結業績は5月1日に増額修正されたが、更にそれを上回る数字で着地した。売上高は20億60百万円(前年同期比21.6%増)、営業利益は42百万円(同51.3%増)、経常利益は49百万円(同2.0倍)、純利益は△15百万円(前年同期は15百万円)と増収だが、最終損益は連結子会社のマーケティング・システム・サービスでののれんの減損損失を特別損失として計上したことで赤字となった。

コンサルティング事業では、プライバシーマークやISO27001の新規認証取得に多くの引き合いが発生し、加えてマイナンバー法の施行を控えて、受託事業者からも情報セキュリティ強化支援の依頼が増加傾向にある。この中で、継続的なセミナーの開催やWeb戦略の強化、価格戦略の取り組みなどにより売上高は1億67百万円(前年同期比23.0%増)となった。


マーケティング事業では、同社の強みでもある「リサーチ・サポート」が徐々に競争優位を持ち始め、新規顧客のリピート顧客化も進み、受注は堅調に推移した。また、セールスプロモーション及び広告代理事業では、顧客企業との長期的なリレーション構築により、既存顧客からの定期受注に加えて、ウェブやデジタルサイネージなどのデジタルツー ルを活用した企画提案が功を奏し、新規顧客からの受注が進み、全体で売上高は7億23(同11.7%増)となった。

IT事業では、企業の設備投資増加を背景にシステム開発の需要が多く、安定した受注状況にあり、売上高は1億79百万円(同1.8%増)となった。

住宅関連事業では、営業エリ アでの実績と、営業人員及び施工管理人員の増員、年間を通して月1 回のペースで開催しているリフォー ムイベントなどにより、新規顧客の安定的な開拓ができた。売上高は10億3百万円。

今期通期業績の見通しは、売上高が21億円(前期比1.9%増)、営業利益が45百万円(同6.6%増)、経常利益が46百万円(同6.3%減)、純利益は30百万円(前期は15百万円の赤字)を見込んでいる。

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