リックソフトは21年2月期1Q減益だが通期増益予想

株式市場 銘柄

 リックソフト<4429>(東マ)は、ツール(ソフトウェア)販売のツールソリューション事業を展開している。21年2月期第1四半期は人件費や研究開発費の増加で減益だったが、通期は増益予想である。新型コロナウイルスによる業績への直接的な影響は限定的だろう。通期ベースで収益拡大を期待したい。株価は第1四半期業績を嫌気する形で急反落したが、売り一巡して出直りを期待したい。

■ツールソリューション事業を展開

 調査・分析から設計・構築・稼働・運用に至る一連のサービスを提供するツールソリューション事業を展開している。ツールとはPC上で利用するソフトウェアのことで、Atlassian社製品を中心に30社を超えるツール(ソフトウェア)を販売している。サービス区分はライセンス&SIサービス、クラウドサービス、自社ソフト開発としている。

■21年2月期1Q減益だが通期増益予想

 21年2月期連結業績予想は、売上高が19年2月期比26.5%増の39億06百万円、営業利益が34.3%増の5億40百万円、経常利益が35.3%増の5億44百万円、純利益が31.0%増の3億78百万円としている。Atlassian社製品を中心とする売上拡大によって業績向上を図るとしている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比16.1%増の9億02百万円で、営業利益が30.3%減の90百万円だった。人件費や研究開発費の増加で減益だったが、売上面は各事業が順調に伸長して2桁増収だった。

 第1四半期売上高の通期予想に対する進捗率は23.1%と順調である。新型コロナウイルスによる業績への直接的な影響は限定的だろう。通期ベースで収益拡大を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価は第1四半期業績を嫌気する形で急反落したが、売り一巡して出直りを期待したい。7月29日の終値は5180円、時価総額は約222億円である。

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