
■「食用油を取り巻くコスト環境は非常に厳しい状況」
日清オイリオG(日清オイリオグループ)<2602>(東証プライム)は8月1日、続伸相場となり、5250円(100円高)まで上げて今年1月につけた年初来の高値をほぼ7か月ぶりに更新し、午後も5200円台のまま強い相場となっている。7月に家庭用、業務用および加工用食用油の価格改定を9月1日から実施すると発表しており、下期の価格改定効果などに期待が強まっている。第1四半期決算の発表は8月7日の予定だ。
発表によると、食用油を取り巻くコスト環境は、世界的な人口増加やバイオ燃料需要の高まりなどによる油脂需要の高まりに加え、エネルギー費や物流費などのコスト上昇も加わり、非常に厳しい状況が続いている。さらに、米国EPA(環境保護庁)によるバイオ燃料混合比率の引き上げ計画を受け、国際的な大豆油定期は急上昇しオイルバリューは約50%の異常な水準となっている。カナダ産菜種の油分低下による歩留まりの悪化もコスト面で一層深刻な影響を与えている、などとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)