ハウテレビジョンは急反発の動き、21年1月期は新規事業投資で赤字予想だが織り込み済み

株式市場 銘柄

 ハウテレビジョン<7064>(東マ)は就活サービス「外資就活ドットコム」運営を柱として、キャリアプラットフォーム事業を展開している。21年1月期は新規事業投資で赤字予想としている。株価は急反発の動きとなった。赤字予想は織り込み済みだ。戻りを試す展開を期待したい。

■就活サービス「外資就活ドットコム」運営が柱

 人材・就職支援企業として、グローバルプロフェッショナルを目指す若者層に特化したキャリアプラットフォーム事業を展開している。

 ハイクラス学生とハイクラス企業のマッチングを質・量共に最大化する就活サービス「外資就活ドットコム」運営が柱である。挑戦志向の強い難関大のハイクラス理系学生をメインとしている。またキャリアアップ志向の強い若手社会人向けのキャリア開発サービス「Liiga」も育成している。

■21年1月期は新規事業投資で赤字予想

 21年1月期業績(非連結)予想は、売上高が20年1月期比16.7%増の9億71百万円、営業利益が3億67百万円の赤字(20年1月期は91百万円の黒字)、経常利益が3億70百万円の赤字(同81百万円の黒字)、純利益が3億70百万円の赤字(同46百万円の黒字)としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.0%減の4億43百万円、営業利益が42百万円の赤字(前年同期は82百万円の黒字)だった。売上面は概ね計画どおりの進捗だった。

 通期も売上面は順調だが、中期経営計画初年度の投資フェーズと位置付けで、新規事業投資を予定しているため赤字予想としている。なお投資については、上期は新型コロナウイルスの影響を考慮してやや控えめに実行したが、下期は投資を加速させる方針としている。

 企業のDX投資が加速し、先端IT人材へのニーズが高まっていることを背景として、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は急反発の動き

 株価は急反発の動きとなって水準を切り上げている。赤字予想は織り込み済みで、第2四半期累計業績がアク抜けにつながった可能性がありそうだ。戻りを試す展開を期待したい。9月30日の終値は2397円、時価総額は約31億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る