ハウスドゥグループのフィナンシャルドゥが静岡県の静清信用金庫のリバースモーゲージローン保証も開始

■「せいしんリバースモーゲージローン『散歩道』」

ハウスドゥ<3457>(東1)は10月2日午後、連結子会社フィナンシャルドゥが静岡県の静清信用金庫と提携し、2020年10月5日からに対する債務保証業務を行うと発表した。

 株価は後場一段と強含み、13時過ぎに1196円(56円高)まで上げて戻り高値を更新した。

■10月は滋賀県を本店とする全信金の保証開始に続き4件目

 フィナンシャルドゥは10月1日から滋賀県を本店とするすべての信用金庫(滋賀中央信用金庫、長浜信用金庫、湖東信用金庫)が共同展開するリバースモーゲージローンの債務保証業務も開始しており、矢継ぎ早の業務拡大になる。

■子供の独立に伴う住み替え、自宅のバリアフリー化などに不動産を活用して資金調達

 リバースモーゲージローンは、自宅や所有土地などの不動産を活用して資金調達する融資として、借入者の死亡時に一括して返済することもできるため、子供の独立に伴う住み替え、自宅のリフォームやバリアフリー化など、不動産を活用して資金調達する方法として注目されている。

 同信金の地元である静岡県では、20年4月1日時点での高齢者人口と高齢化率(総人口に占める65歳以上人口の割合)がそれぞれ108万9627人、29.5%(静岡県健康福祉部調べ)と過去最高の数字を記録。こうした状況下で、同信用金庫では、老後の生活の資金調達や、今後の空き家対策を含めた課題解決のため、資金使途に制限のないリバースモーゲージローンの取り扱いを模索していた。

 一方で、リバースモーゲージローンは利用期間が長期間と想定され、担保不動産の売却で元金を返済する仕組みであるため、導入に慎重な金融機関も多い。

 そこで、不動産売買のノウハウと全国650店舗を超える不動産販売網を持つハウスドゥ!グループのフィナンシャルドゥが、適正かつ迅速な不動産担保評価に基づく債務保証を行うことで、同信用金庫の意向に合致したリバースモーゲージの取り組みをサポートする事となった。

 フィナンシャルドゥでは、今後も多くの金融機関との提携を実現させることで、リバースモーゲージ保証事業の成長を図り、市場のニーズが高まるシニア層に向けた商品の拡充と、不動産を活用したサービスの提供で、日本経済の活性化に貢献していく方針だ。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る