ギフトは19年の高値目指す、21年10月期収益拡大期待

株式市場 銘柄

 ギフト<9279>(東1)は横浜家系ラーメン店を、直営店とプロデュース店で展開している。20年10月期は新型コロナウイルスの影響を受けたが、新規出店や「Go To Eat キャンペーン」の効果で21年10月期の収益拡大を期待したい。株価は戻り歩調だ。自律調整を交えながら19年8月の高値を目指す展開を期待したい。

■横浜家系ラーメン店を直営店とプロデュース店で展開

 横浜家系ラーメン「町田商店」を主体とするラーメン店を、直営店(20年4月期末107店舗)と、オーナーの要望に合わせて運営ノウハウやPB商品を提供するプロデュース店(同384店舗)で展開している。

 プロデュース店はフランチャイズ制度と異なり、保証金、加盟料、経営指導料(ロイヤリティ)が不要で、食材購入を条件に店舗立ち上げ時のプロデュースを原則無償で提供することが特徴だ。

 中期成長戦略として、既存事業の拡大、新業態の開発、ラーメン業態に特化したM&Aの活用により、25年10月期に国内1000店舗体制を目指している。

■20年10月期は新型コロナ影響だが21年10月期収益拡大期待

 20年10月期連結業績予想は、売上高が19年10月期比20.2%増の108億80百万円、営業利益が43.5%減の5億69百万円、経常利益が39.7%減の6億16百万円、純利益が74.8%減の1億32百万円としている。

 新規出店効果で大幅増収だが、新型コロナウイルスの影響で既存店売上が減少しているため大幅減益予想としている。第3四半期累計は売上高が前年同期比19.8%増収だが、営業利益が61.5%減益だった。

 既存店売上(国内直営店舗)は20年4月に前年比75.6%に落ち込んだが、その後はマイナス幅を縮小して、9月には95.4%まで回復している。20年10月期は新型コロナウイルスの影響を受けたが、新規出店や「Go To Eat キャンペーン」の効果で21年10月期の収益拡大を期待したい。

■株価は19年高値目指す

 株価(20年3月19日付で株式2分割、20年9月18日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は戻り歩調だ。自律調整を交えながら19年8月の高値を目指す展開を期待したい。10月23日の終値は2042円、時価総額は約203億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る