ジャパンフーズは21年3月期予想を下方修正

(決算速報)
 ジャパンフーズ<2599>(東1)は11月2日の取引時間中に21年3月期第2四半期累計の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で計画を下回り、大幅減収減益だった。通期予想も下方修正して大幅減収減益予想とした。22年3月期の収益回復を期待したい。株価は下方修正を嫌気する場面があったが、業績悪化懸念をある程度織り込み済みであり、下値限定的だろう。目先的な売り一巡して反発を期待したい。

■21年3月期2Q累計大幅減収減益、通期予想を下方修正

 21年3月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比15.1%減の76億88百万円、営業利益が29.1%減の6億49百万円、経常利益が26.9%減の6億99百万円、純利益が21.5%減の5億13百万円だった。

 計画を下回り大幅減収減益だった。新型コロナウイルスによる清涼飲料業界へのマイナス影響が想定よりも大きく、市場環境悪化で国内の受託製造数が16.8%減少した。

 通期連結業績予想(期初時点では未定、7月30日に公表)は下方修正して、売上高が20年3月期比10.7%減の140億円、営業利益が97.5%減の10百万円、経常利益が80.4%減の90百万円、純利益が16.5%減の1億円とした。純利益は前期計上の減損損失の剥落が寄与する。また配当予想は据え置いた。

 上期の受注が想定を下回り、下期も新型コロナウイルスの影響が避けられない見込みとしている。原価率改善・固定費削減の低重心経営を推進し、海外事業や水宅配フランチャイズ事業の収益拡大も寄与するが、国内受託製造数減少をカバーできない。なお業績悪化を受けて役員等の報酬を減額する。22年3月期の収益回復を期待したい。

■株価は下値限定的

 株価は下方修正を嫌気する場面があったが、業績悪化懸念をある程度織り込み済みであり、下値限定的だろう。目先的な売り一巡して反発を期待したい。11月2日の終値は1241円、時価総額は約63億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る