Jトラスト、25年12月期3Q累計大幅営業増益と順調、日本・韓国両金融事業の好調が寄与

(決算速報)
 Jトラスト<8508>(東証スタンダード)は11月13日に25年12月期第3四半期累計連結業績を発表した。大幅営業増益と順調だった。日本金融事業の好調推移、韓国金融事業の業績改善、投資事業における訴訟費用の減少などが寄与した。そして通期の大幅営業増益予想を据え置いた。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は上値を切り下げる形でやや軟調だが、好業績や指標面の割安感が評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。

■25年12月期3Q累計大幅営業増益と順調、通期予想据え置き

 25年12月期第3四半期累計の連結業績(IFRS)は、営業収益が前年同期比4.9%減の920億41百万円、営業利益が28.3%増の63億85百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が35.5%減の26億13百万円だった。

 大幅営業増益と順調だった。売上高は為替影響や不動産事業における期ズレの影響などで減収だが、利益面は日本金融事業の好調推移、韓国金融事業の業績改善、投資事業における訴訟費用の減少などが寄与した。なお親会社の所有者に帰属する四半期利益については、為替差損の増加、韓国金融事業における法人税等調整額増加に伴う税金費用の増加、株式売却損の計上などにより減益だった。

 日本金融事業の営業利益は12.5%増の55億67百万円だった。債権回収業務における簿価修正益の増加、クレジット・信販業務における割賦立替手数料の増加、証券業務におけるトレーディング利益の増加などにより全体として14.7%増収と好調に推移し、貸倒引当金の積み増しなどによる営業費用の増加を吸収した。

 韓国及びモンゴル金融事業の営業利益は15億95百万円(前年同期は1億41百万円の損失)だった。銀行業における貸出金利息収入減少などで全体として4.1%減収だが、調達金利の低下、円換算後の預金利息費用の減少、債権売却損の減少などにより黒字転換した。

 東南アジア金融事業の営業利益は54.3%減の10億55百万円だった。インドネシアの銀行業において預金が減少したほか、インドネシアにおいて追加融資に対する貸倒引当金(損失評価引当金)繰入額が増加した。

 不動産事業の営業利益は71.9%減の1億89百万円だった。販売用不動産の販売収益が減少した。投資事業の営業利益は5億70百万円の損失(前年同期は12億21百万円の損失)だった。GL社に係る訴訟判決による回収金等を計上したほか、訴訟費用の圧縮も寄与して損失が縮小した。その他事業の営業利益は45百万円の損失(前年同期は1億22百万円の損失)だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は営業収益が306億57百万円で営業利益が21億34百万円、第2四半期は売上収益が300億85百万円で営業利益が24億52百万円、第3四半期は営業収益が312億99百万円で営業利益が17億99百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いて営業収益が前期比5.4%増の1351億円、営業利益が77.5%増の111億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が7.6%増の65億円としている。配当予想も据え置いて前期比3円増配の17円(期末一括、普通配当16円+記念配当1円)としている。予想配当性向は34.7%となる。

 セグメント別営業利益の計画は、日本金融事業が5.9%増の74億59百万円、韓国及びモンゴル金融事業が83.7%増の17億71百万円、東南アジア金融事業が100.1%増の30億21百万円、不動産事業が161.8%増の9億46百万円、投資事業が49百万円の損失(前期は15億95百万円の損失)、その他事業が2億20百万円の損失(前期は2億11百万円の損失)としている。

 日本金融事業は信用保証業務、債権回収業務、証券業務が順調に伸長して増収増益を見込む。韓国及びモンゴル金融事業は、短期延滞債権の回収に注力して貸倒引当金(損失評価引当金)繰入額の減少を見込むほか、大型不良債権のリファイナンシング等による貸倒引当金(損失評価引当金)戻入益を見込む。東南アジア金融事業は、インドネシアでは銀行業務の積極的な貸出残高の増強など、カンボジアでは富裕層を主要顧客とする貸出および運用提案を強化する。不動産事業は総合不動産会社として商品ブランド認知に注力する。投資事業は裁判費用等の回収コストを抑制しつつ、GL社に対する債権回収強化を図る。

 通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は営業収益68%、営業利益58%、親会社の所有者に帰属する当期利益40%とやや低水準の形だが、日本および韓国の金融事業が好調であり、第4四半期には不動産事業の収益計上も見込んでいる。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は調整一巡

 株価は上値を切り下げる形でやや軟調だが、好業績や指標面の割安感が評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。11月13日の終値は422円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS48円96銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の17円で算出)は約4.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結1株当たり親会社所有者帰属持分1184円52銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約581億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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