【特集】マスク関連株などの防疫株にスタンバイして急騰相場の「第3波」、「第4波」などの方向性を探ってみるのも一方

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 マーケット的には、12月のクリスマス相場、餅つき相場を前にワクチン実用化なら景気敏感のバリュー株、パンデミック懸念が強まれは巣ごもり関連のグロース株との二者択一相場、バトルが続いている。3連休明けのきょう24日は、米国株高に追随し、バリュー株先行のスタートとなる可能性もある。しかし、ここはバリュー株VSグロース株のバトルの間隙を突いて一工夫、マスク関連株などの防疫株にスタンバイして急騰相場の「第3波」、「第4波」などの方向性を探ってみるのも、一法となりそうだ。

■川本産業はわずか半月で2倍化も年初の「第1波」の高変動率のまだ25%

 11月相場で株価急騰を演じたのは、株価2.05倍化の「第4波」が現在進行中の川本産業ばかりではない。蛇の目ミシン<6445>(東1)は、市販マスクが流通市場に出回れば手作りマスクの必要性は薄れるとしていたが、この見込みとは裏腹にライフスタイルの変化で手作りマスク製作用のミシンの需要が衰えず今期業績を上方修正し配当も増配、株価はストップ高を交えて年初来高値を更新した。アベノミクスの製造を受託したマツオカコーポレーション<3611>(東1)も、今期業績を上方修正しやはり年初来高値に進んだ。さらに抗ウイルス加工繊維「フルテクト」が、新型コロナウイルス感染症に対する有効性を確認したと発表したシキボウ<3109>(東1)も急騰し、今年4月の同繊維の第1報の際のストップ高に続く第2波の渦中にある。

この4銘柄のうち蛇の目とマツオカコープはいずれもPERが10倍以下、川本産業は今年1月の第1波の9日連続のストップ高を交えてつけた年初来高値4000円まで9.11倍化したのに比べればボラティリティは4分の1、値ごろは半値水準にあり、ここからの追随が後追いになるかさらにどこまで上値を追えるか試してみる価値はありそうだ。

■マスク株、防護服株、除菌株など「第3波」、「第4波」の期待高まる

 前記の4銘柄のほかに、急騰相場の「第3波」、「第4波」を示現しそうな候補株は数多い。しかもその候補株の多くが、業績を上方修正するなどファンダメンタルズ面でもアップ・トレンドを示唆しているのは心強い。具体的にはマスクのヤマシンフィルタ<6240>(東1)、JMS<7702>(東1)、興研<7963>(JQS)、重松製作所<7980>(JQS)、マスク手作りセットの藤久<9966>(東1)、防護服のアゼアス<3161>(東2)、 除菌・消毒関連では大木ヘルスケアホールディングス<3417>(JQS)、マナック<4364>(東2)、ニイタカ<4465>(東1)、中京医薬品<4558>(JQS)、大幸薬品<4574>(東1)、昭和化学工業<4990>(東2)、アキレス<5142>(東1)、陰圧室の日本空調サービス<4658>(東1)、日本エアーテック<6291>(東1)、荏原実業<6328>(東1)、深紫外線除菌装置のカナミックネットワーク<3939>(東1)、日機装<6376>(東1)、ウシオ電機<6925>(東1)、除菌剤の噴霧器の丸山製作所<6316>(東1)、やまびこ<6250>(東1)、体温測定のサーモグラフィのNEC<6701>(東1)、チノー<6850>(東1)などとなる。

 さらに緊急事態宣言の再発出に事前に備えるとすれば、PCR検査関連株、人工心肺などの医療機器株、ワクチン・治療薬株からテレワーク関連株、オンライン診療・教育関連株などまで幅広い目配りが怠れない。

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