【株式市場】日経平均、AI投資懸念で744円安、5万円割れ寸前まで下落

■米国市場のAI関連不安が波及、アドテストやSBGが軟調

 12月15日、日経平均株価の前引けは744円45銭安の5万0092円10銭と大幅反落した。東証株価指数(TOPIX)は6.64ポイント安の3417.19ポイントとなった。前週末の米国株式市場でAI・半導体関連が下落した流れを引き継ぎ、東京市場でも売りが先行した。

 下落の背景には、AI投資を巡る先行き不安がある。現地12日の米国市場では、半導体大手ブロードコムの決算を受け、AI関連の収益見通しに対する懸念が広がった。NYダウは3日ぶりに反落し、ナスダック総合指数は続落した。加えて、オラクルがオープンAI向けに提供するAIデータセンターの一部施設について、完成時期が2027年から28年に延期されるとの報道も投資家心理を冷やした。

 東京市場では、アドバンテスト<6857>(東証プライム)やソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)などハイテク株を中心に売りが膨らみ、日経平均は午前11時22分に775円13銭安の5万0061円42銭まで下落した。一方、TOPIXは下げ幅が相対的に小さく、取引時間中に高値を更新する場面もあった。東証プライム市場の出来高は11億6543万株、売買代金は2兆5455億円。値上がり銘柄は1057、値下がりは501で、業種別では15業種が下落し、18業種が上昇した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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