コスモEHD、JR西日本に100%次世代バイオディーゼル供給、国内初の営業列車で実質CO2ゼロ

■食料と競合しないバイオマス由来燃料を活用、ディーゼルエンジンにそのまま使用可能

 コスモエネルギーホールディングス(コスモEHD)<5021>(東証プライム)は11月11日、同社グループのコスモ石油マーケティングがJR西日本(西日本旅客鉄道)<9021>(東証プライム)の気動車営業列車向けに100%次世代バイオディーゼル燃料を供給したと発表した。100%次世代バイオディーゼル燃料を用いた営業列車の運行は国内初であり、当該列車のCO2排出量は実質ゼロとなる。供給は食料と競合しないバイオマス由来の代替燃料を活用するもので、既存のディーゼルエンジンにそのまま使用できる構造を特徴とする。

 コスモ石油マーケティングに燃料を供給するコスモ石油の海外子会社であるCOSMO OIL INTERNATIONALは、海外サプライヤーとの連携を強化し、調達、品質管理、安定供給体制を整えてきた。こうした供給網の確立により、同社は次世代バイオディーゼル燃料の商用供給に向けた体制を強化し、国内の鉄道輸送分野における脱炭素化の基盤を整えた。

 コスモエネルギーグループは「2050年カーボンネットゼロ」を掲げ、脱炭素型エネルギーへの転換や次世代エネルギー供給を進めている。今回の取り組みは、同グループとJR西日本が鉄道輸送の脱炭素化を協働で前進させるものであり、営業列車の実証を通じてCO2排出量削減に寄与する方針が示された。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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