冨士ダイス、高性能電極「PME」が“超”モノづくり部品大賞受賞

■水素製造の消費電力を最大20%削減、カーボンニュートラルに貢献

 冨士ダイス<6167>(東証プライム)は12月15日、水の電気分解に用いられる電気化学反応用高性能電極「PME」が、「2025年“超”モノづくり部品大賞」において「生活・社会課題ソリューション関連部品賞」を受賞したと発表した。表彰は、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社が主催し、日本の産業競争力や社会課題解決に貢献する優れた部品・部材を対象とするもので、12月11日に東京・大手町の経団連会館で贈賞式が行われた。

 受賞した「PME」は、水の電気分解によって水素を製造する装置向けの電極で、装置に組み込むことで従来比1~2割、最大20%の消費電力削減が可能とされる。触媒にはカルシウム、銅、鉄の酸化物を用い、貴金属を使用しない点が特徴で、次世代エネルギーとして期待されるグリーン水素の製造効率向上を通じ、カーボンニュートラルの実現に寄与する技術として評価された。

 同製品は、同社が長年培ってきた粉末冶金技術と高圧工具技術を応用し、新たに開発した高性能触媒を電極内部に組み込むことで実現した。現在は装置メーカーでのテストが進行しており、2027年度の製品化を目指す。超硬合金製耐摩耗工具・金型で国内トップシェアを持つ同社にとって、新分野への展開を示す製品となり、今後も新素材開発を通じた事業領域の拡大を進める方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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