資生堂、湿度変化に応じて水分調整する新ウォーターベース日焼け止め技術を開発

■石鹸由来成分で高耐水・高UV防御を両立する日焼け止め新技術

 資生堂<4911>(東証プライム)は12月15日、汗や湿度などの日常的な環境ストレスに対応する新発想のウォーターベース日焼け止め技術を開発したと発表した。軽い使用感が特長のウォーターベース(Oil in Water型)でありながら、高い耐水性と紫外線防御力を維持し、蒸し暑さや冷房による乾燥など、外部環境の湿度変化に応じて肌表面の水分量を自発的に調整する点が特長となる。

 耐水性と快適性の両立として、同社は石鹸由来成分に着目した。汗や海水に含まれる金属イオンと反応する性質を利用し、塗布膜表面に特殊構造を形成することで撥水性と密着性を向上させた。従来必要とされてきた紫外線散乱剤や被膜剤を用いず、水より軽く柔軟でヨレにくい膜を実現。白浮きや黒い衣類への白移りを抑えつつ、高い紫外線防御力を持続させる。

■汗や湿度変化に対応し、炎症因子IL-1αの活性化抑制を期待

 湿度変化による肌ストレスへの対応では、外部環境の急激な湿度変化が炎症因子IL-1αを活性化させ、シミの要因となる点に注目した。外部環境に応じて水分透過を制御する技術を応用し、乾燥時は水分保持、湿潤時は過剰水分を放出することで肌表面の水分バランスを一定に保ち、IL-1αの活性化抑制が期待される。

 今後の展開と研究位置付けとして、使用した石鹸成分は洗い流さない製品向けに最適化され、肌残りへの懸念はないとする。紫外線散乱剤を配合しないことで洗浄性も向上した。本研究成果の一部は、2025年12月8~10日に開催された第3回日本化粧品技術者会学術大会で発表されており、同社のR&D理念「DYNAMIC HARMONY」に基づく先端研究の一環と位置付けられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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