加賀電子はEMS(受託製造)好調で株価続伸し直近の高値に迫る

■電子医療機器向け拡大し車載向けは底打ち傾向、新規受注が増加

加賀電子<8154>(東1)は11月27日、続伸基調で始まり、9時40分に2275円(71円高)まで上げて10月につけた直近の高値2350円に迫っている。

 世界19拠点の自社工場でEMS(受託製造)事業を展開し、「月3000モデル、100枚単位の多品種・小ロットの基板」でも受託できる小回りの利く対応が特色。この第2四半期の3ヵ月は、電子医療機器向けが北米向けに拡大し、車載向けは底打ち傾向、国内カメラメーカー、空調向けは回復に転じ、新規受注は4社になり通常の四半期に比べ大きく増えたとしている。

 期初から第2四半期までの業績推移をみると、営業利益は第1四半期の3ヵ月間(4~6月)が16.6億円、続く第2四半期の3ヵ月間(7~9月)は27.8億円。回復傾向が顕著といえる。11月初旬に今3月期の連結業績予想の増額修正を発表したが、上期に好調だった分を上乗せした形になっており、下期も好調推移が続けば予想を上振れる可能性が強まってくるといえる。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る