シャノンは上値試す、21年10月期収益拡大期待

株式市場 銘柄

シャノン<3976>(東マ)はマーケティングクラウドを展開している。20年10月期は新型コロナウイルスの影響で減収減益予想だが、オンラインカンファレンスサービスやバーチャルイベントサービスなどへの取り組みを加速して、21年10月期収益拡大を期待したい。株価は急反発して年初来高値に接近している。12月中旬の決算発表に向けて、上値を試す可能性がありそうだ。

■マーケティングクラウドを展開

 企業のマーケティング課題を解決するマーケティングクラウド、および関連する総合コンサルティングを展開している。シャノンマーケティングプラットフォームをコア技術として、MA(マーケティングオートメーション)とEM(イベントマーケティング)のサービスを提供する。

 20年6月にはブイキューブ<3681>と企業のオンラインセミナー開催支援サービスで連携、Jストリーム<4308>と企業のオンラインイベント開催支援サービスで連携した。12月1日にはバーチャルイベントサービスの子会社ZIKU設立を発表した。

■20年10月期は新型コロナ影響だが21年10月期収益拡大期待

 20年10月期連結業績予想(5月28日に下方修正、9月30日に上方修正)は、売上高が19年10月期比5.1%減の17億60百万円で、営業利益が15百万円(19年10月期は36百万円)、経常利益が12百万円(同26百万円)、純利益が10百万円(同24百万円)としている。

 20年10月期はオフライン開催セミナー・イベント・展示会の中止・延期・人数制限など、新型コロナウイルスの影響で減収減益予想だが、オンラインカンファレンスサービスやバーチャルイベントサービスなどへの取り組みを加速して、21年10月期収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は急反発して年初来高値に接近している。12月中旬の決算発表に向けて、期待感で上値を試す可能性がありそうだ。12月2日の終値は2794円、時価総額は約41億円である。

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