ピクスタは急反発、21年12月期収益拡大期待

株式市場 銘柄

 ピクスタ<3416>(東マ)は、デジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA」運営を主力としている。20年12月期は減損損失計上などで最終赤字予想だが、21年12月期の収益拡大を期待したい。株価は11月の直近安値圏から急反発している。業績悪化の織り込み完了して出直りを期待したい。

■デジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA」を運営

 インターネット上で写真・イラスト・動画等のデジタル素材を販売するオンラインマーケットプレイス「PIXTA」運営を主力として、クリエイティブ・プラットフォーム事業を展開している。国内外のクリエイターからクラウドソーシング形式でデジタル素材を収集し、素材を必要とする法人・個人向けに販売する。

 また新規事業として、出張撮影プラットフォーム「fotowa」や、スマホ写真マーケットプレイス「Snapmart」も展開している。一方では海外拠点を縮小してオンライン運営への移行を推進するため、韓国の連結子会社Topic社の株式および債権の譲渡を12月1日完了した。

■20年12月期赤字予想だが21年12月期収益拡大期待

 20年12月期の連結業績予想は(8月14日に未定に修正、11月13日に再公表)は、売上高が10年12月期比4.8%減の26億28百万円、営業利益が0百万円(19年12月期は1億60百万円の黒字)、経常利益が23百万円の赤字(同1億54百万円の黒字)、純利益が1億54百万円の赤字(同90百万円の黒字)としている。

 飲食・旅行業界クライアントにおける広告支出の削減やデジタル素材の需要減少、外出・イベント自粛による出張撮影のキャンセルなど、新型コロナウイルスの影響で減収となり、21年2月に予定している本社オフィス移転に係る販管費・営業外費用の増加、連結子会社における減損損失の計上などで最終赤字予想としている。

 ただし新型コロナウイルスの影響については、デジタル素材販売および出張撮影とも、大幅に落ち込んだ4~5月に比べて回復傾向である。21年12月期の収益拡大を期待したい。

■株価は急反発

 株価は3月の上場来安値を割り込まず、11月の直近安値圏から急反発している。20年12月期業績悪化の織り込み完了して出直りを期待したい。12月2日の終値は1231円、時価総額は約28億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る