新日本製薬は上値試す、21年9月期も増収増益・増配予想、12月15日付で東証1部に市場変更

株式市場 銘柄

 新日本製薬<4931>(東マ)は、シンプルスキンケアブランド「パーフェクトワン」化粧品の通販(EC含む)を主力としている。21年9月期も増収増益・増配予想である。収益拡大基調だろう。株価は上場来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。なお12月15日付で東証マザーズから東証1部に市場変更する。

■シンプルスキンケアブランド「パーフェクトワン」化粧品の通販が主力

 シンプルスキンケアブランド「パーフェクトワン」化粧品を主力とするファブレスメーカーである。オールインワン美容液ジェルシリーズはオールインワンスキンケア市場における国内売上NO.1商品で、20年8月には累計販売実績が6000万個を突破した。なお20年10月にはスマートヘルスケア事業の第一弾として「美活プロティン」を発売した。

 20年9月期の売上構成比は、商品別では化粧品が92%、ヘルスケア商品(健康食品・医薬品)が8%、販売チャンネル別では通信販売(EC含む)が92%、直営店舗(12店舗)販売・卸売販売が6%、海外が2%だった。なお国内外EC売上比率は10%だった。

■21年9月期も増収増益・増配予想

 21年9月期業績(非連結)予想は売上高が20年9月期比3.8%増の350億円、営業利益が5.1%増の35億円、経常利益が5.0%増の34億60百万円、純利益が8.4%増の23億円としている。配当予想は2円50銭増配の32円50銭(期末一括)である。

 売上面では引き続き国内外でEC売上が好調に推移する。化粧品の新商品やスマートヘルスケア事業も寄与する。幅広い層の顧客獲得とブランド育成の期間と位置付けて積極的なマーケティング投資を計画しているため広告宣伝費が増加するが、効率化によって利益率改善も見込んでいる。収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は上場来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。12月8日の終値は3000円、時価総額は約648億円である。

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