WDBココは調整一巡、21年3月期上振れ余地

株式市場 銘柄

 WDBココ<7079>(東マ)は、CROとして安全性情報管理サービスを主軸とする医薬品・医療機器の開発支援を展開している。21年3月期は小幅増収増益予想としている。新規受注案件も寄与して上振れ余地がありそうだ。中期的にも収益拡大を期待したい。株価は急伸した10月の上場来高値圏から反落して上値を切り下げる形だが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■医薬品・医療機器の開発支援

 19年12月東証マザーズに新規上場した。CRO(医薬品開発業務受託機関)として、安全性情報管理サービスを主軸とする医薬品・医療機器の開発支援を展開している。

■21年3月期増収増益予想で上振れ余地

 21年3月期の業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比5.8%増の24億18百万円、営業利益が0.4%増の4億75百万円、経常利益が3.2%増の4億75百万円、純利益が8.6%増の3億32百万円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比5.4%増の11億92百万円、営業利益が10.6%減の2億59百万円だった。売上面では、既存案件が新型コロナウイルスの影響を若干受けたが、概ね堅調に推移して増収だった。利益面では、受託案件開始に伴って人員を増加したため売上原価が増加し、システム開発人員の増加による販管費の増加も影響して営業減益だった。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が49.3%、営業利益が54.5%と順調だった。新規受注案件も寄与して通期予想に上振れ余地がありそうだ。中期的にも収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は急伸した10月の上場来高値圏から反落して上値を切り下げる形だが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。12月15日の終値は3600円、時価総額は約82億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る