ケイアイスター不動産が規格型ひら家(平屋)注文住宅「IKI(イキ)」展示場12ヵ所を無人化、非接触型へ

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■遠隔接客RURA導入で無人内覧や非接触営業など促進

ケイアイスター不動産<3465>(東1)は3月1日、住宅展示場での無人内覧や非接触営業などを促進するため、グループ会社Casa robotics(カーザロボティクス株式会社、群馬県高崎市)が展開する規格型ひら家(平屋)専門店「IKI(イキ:粋)」の展示場12ヵ所にタイムリープ株式会社(東京都千代田区)の遠隔接客サービス「RURA(ルーラ)」を導入すると発表した。

 遠隔接客サービス「RURA」は、インターネット越しに店舗の接客を行なうことができるサービス。特許出願中の独自システムにより、複数のスタッフで複数店舗をまたいで接客でき、店舗のランニングコストを大幅に下げることを可能にする。

■無人内覧・チャットボット商談などで成約率20%増加の実績が

 この導入拡大の背景には「成功体験」があり、2019年12月、ケイアイスター不動産の注文住宅「はなまるハウス」高崎展示場に無人内覧システムとチャットボット商談を活用した非接触型営業を導入したところ、来店から成約に至るまでの期間が約60%減少し、成約率は20%増加した。こうした成果に基づき、20年8月に開設した「IKI高崎展示場」にRURAによる遠隔接客サービスを初めて導入した。

 以後、無人内覧を体験した来店客からは、「家族だけでゆっくり見学できて良い」「自由に見学できるので実際の生活がイメージしやすい」「必要最低限の質問を会話で確認できるので安心」といった声が寄せられている。こうした満足度の高さを認識し、4月末までにオープンする埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県合計12ヵ所の展示場にRURAの導入を決定した。

■規格型ひら家注文住宅「IKI」は店舗コスト削減し高品質・低価格に

 規格型ひら家注文住宅「IKI(イキ)」は、2階建てと比較すると坪単価が割高で高額というイメージがある平屋の住宅を、シンプル+スマート+効率的+低コストによって無駄を省いた商品で、建物本体価格は17坪(約57.9平方メートル)590万円より。月々の住宅ローン返済額1万円台から購入が可能。

 あらゆる方位に適応する各方位の玄関ユニット(6帖)により住宅の外枠を変えること無く、間取りブロックの配置換のみで自在に間取りを変更でき、すべてのプランで16帖以上のゆとりあるリビングがあり、お子様の勉強やリモートワークにも役立つスタディーカウンターを標準設置した。

 この規格型ひら家注文住宅を展開するCasa robotics(カーザロボティクス)社は、アプリや非接触型営業、次世代VR(仮想現実)など新技術を活用し、新しい住宅購入を促進する目的で2020年11月27日に設立。技術活用によって店舗の運営コストを低減し、高品質・低価格な注文住宅の提供を目指し、まずは、590万円から建てられる「IKI(イキ)」を主力商品として、戸建て住宅のメインストリームである「ファミリー向け」「4LDK」「2階建て」にこだわらず、多様化する世帯のカタチが必要とするハイクオリティ・スマートな住宅を提供していく計画だ。(HC)

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