【株式市場】日銀の姿勢変化うけ日経平均は後場一時595円安の大幅反落、一方TOPIXは上げて9日続伸

株式

◆日経平均は2万9792円05銭(424円70銭安)、TOPIXは2012.21ポイント(3.70ポイント高)、出来高概算(東証1部)は増加し21億187万株

 3月19日(金)後場の東京株式市場は、昼の時間帯に日銀の政策点検結果が断続的に伝えられ、ETF(上場投信)の買い入れはTOPIX(東証株価指数)連動型のみになり日経平均型は取りやめとされたため、日経平均は一段安で始まり、一時595円53銭安(2万9621円22銭安)まで急落した。一方、TOPIXは先物から買われプラス圏に浮上。大引けは日経平均が大幅反落となり、TOPIXは9日続伸。キレイすぎると疑う声もあったが約30年ぶりの高値に進んだ。

 後場は、日銀のETF買い入れTOPIX一本化を受け、NTT<9432>(東1)日本製鉄<5401>(東1)三菱UFJ<8306>(東1)などが次第高、トヨタ自<7203>(東1)は円高と半導体不足のため重かったが、ソニー<6758>(東1)は大きく持ち直した。

コメ兵HD<2780>(東2)は買い取りメインの小型店の積極出店に注目とされ後場一段高。シャノン<3976>(東マ)は正午の株式分割発表が好感され急伸。Delta-Fly Pharma(デルタフライファーマ)<4598>(東マ)は臨床入り案件拡大とされ一段ジリ高。五洋インテックス<7519>(JQS)は抗ウイルスカーテン製品の実用化が材料視されストップ高。

 19日は2銘柄が新規上場。の2銘柄は前場、T.S.I<7362>(東マ)は前場買い気配のまま値がつかず、後場13時過ぎに公開価格2000円の2倍の4000円で初値がつき、4035円を高値に終値は3420円となった。ココナラ<4176>(東マ)は後場12時40分前に公開価格1200円を92%上回る2300円で初値がつき、高値は2647円、終値は2599円。

 東証1部の出来高概算は増加し21億187万株(前引けは7億6398万株)、売買代金は4兆4456億円(同1兆4478億円)。1部上場2195銘柄のうち、値上がり銘柄数は1491(前引けは1001)銘柄、値下がり銘柄数は623(同1114)銘柄。

 また、東証33業種別指数は21業種(前引けは11業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、鉄鋼、銀行、証券/商品先物、不動産、保険、輸送用機器、電力/ガス、建設、空運、などとなった。(HC)

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