インテリジェントウェイブは21年6月期3Q累計2桁増益と順調

(決算速報)
 インテリジェントウェイブ<4847>(東1)は5月6日の取引時間終了後に、21年6月期第3四半期累計の業績を発表した。増収・2桁増益と順調だった。そして通期の増収増益予想を据え置いた。好業績を期待したい。なお健康経営宣言を策定した。株価は上値を切り下げる形でやや軟調だが、第3四半期累計の好業績を評価して出直りを期待したい。

■21年6月期3Q累計2桁増益と順調、通期増収増益予想据え置き

 21年6月期第3四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比3.4%増の80億67百万円となり、営業利益が15.9%増の6億78百万円、経常利益が15.9%増の6億96百万円、四半期純利益が18.1%増の4億70百万円だった。

 増収・2桁増益と順調だった。大手カード会社やシステムベンダ向けのシステム更新・強化、不正検知システム構築のためのシステム開発・ハードウェア販売などを手掛けた。カテゴリ別には、システム開発とセキュリティ対策製品が減収だったが、保守、自社製品、クラウドサービス、ハードウェア、他社製品が増収だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が22億98百万円で営業利益が1億34百万円、第2四半期は売上高が29億49百万円で営業利益が2億71百万円、第3四半期は売上高が28億20百万円で営業利益2億73百万円だった。

 通期業績(非連結)予想は据え置いて売上高が20年6月期比0.7%増の110億円、営業利益が11.0%増の11億50百万円、経常利益が10.7%増の11億90百万円、当期純利益が7.6%増の8億20百万円としている。

 大手カード会社向け開発案件、新規にカード事業を開始する顧客向け案件、クラウドサービスの新規案件などで増収増益予想としている。第3四半期累計の進捗率は売上高73.3%、営業利益59.0%である。通期ベースでも好業績を期待したい。

■株価は出直り期待

 株価は上値を切り下げる形でやや軟調だが、第3四半期累計の好業績を評価して出直りを期待したい。5月6日の終値は681円、今期予想PER(会社予想のEPS31円18銭で算出)は約22倍、時価総額は約179億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る