【銘柄診断】リックソフトは底値圏、中期成長期待

銘柄診断

 リックソフト<4429>(東マ)はソフトウェア販売のツールソリューション事業を展開している。22年2月期は前期の大口案件の反動や先行投資の影響で減益予想としている。中期成長を期待したい。株価は急落して安値を更新する展開だが、売られ過ぎ感を強めている。ほぼ底値圏だろう。

■ツールソリューション事業を展開

 調査・分析から設計・構築・稼働・運用に至る一連のサービスを提供するツールソリューション事業を展開している。ツールとはPC上で利用するソフトウェアのことで、Atlassian社製品を中心に30社を超えるツール(ソフトウェア)を販売している。サービス区分はライセンス&SIサービス、クラウドサービス、自社ソフト開発としている。

 成長戦略として、海外・国内SaaSを安全に使いやすく提供する業務を追加し、アジャイル開発からDX支援まで最適なツール選定情報からシステム統合までを提供するグローバルDXプラットフォームへの進化を目指すとしている。

 21年2月にはサイバートラスト<4498>と提携した。また21年3月には、ゴーツーラボ(東京都)からAtlassian社製品販売およびSIサービス事業を譲り受けた。

■22年2月期は大口案件反動や先行投資で減益予想、中期成長期待

 22年2月期の連結業績予想は、売上高が21年2月期比0.2%減の44億20百万円、営業利益が31.3%減の4億13百万円、経常利益が31.2%減の4億13百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が35.7%減の2億86百万円としている。

 売上面では、前期の反動(Atlassian社製品以外の大口案件受注、21年2月からのAtlassian社製品値上げに伴う複数年契約の前倒し受注)を想定して横ばいを見込み、コスト面では人材投資や開発投資などの先行投資を継続するため、各利益は減益予想としている。なお新規ビジネスの立ち上げを計画している。中期成長を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は減益予想を嫌気する形で急落して安値を更新する展開だが、売られ過ぎ感を強めている。ほぼ底値圏だろう。売り一巡して反発を期待したい。5月7日の終値は2488円、時価総額は約109億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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