Jトラストの第1四半期は大幅増益となり12月通期の連結業績予想を大幅に増額修正

(決算速報)
■シンガポールでの勝訴など映し通期の税前利益は従来予想の3.5倍に

 Jトラスト<8508>(東2)は5月13日の夕方、大幅増益の第1四半期連結決算(2021年1~3月、IFRS)と12月通期の連結業績予想の大幅な増額修正を発表した。

■国内やインドネシアの好調続けば通期業績さらに上振れる可能性も

 第1四半期は、コロナ禍による産業界・経済界の活動停滞により、営業収益は前年同期比1.3%減の108.67億円となった。しかし、国内金融事業は保証商品の多角化戦略などにより底堅く推移し、海外ではシンガポールの控訴裁判所での勝訴によるその他収益の計上などにより、税引前利益は同28.4倍の62.13億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同83.6%増の28.29億円となった。

 同時に、12月通期の連結業績予想の大幅な増額修正も発表。韓国金融事業の事業ポートフォリオ組み替えにともなう損益や、シンガポール控訴裁判所での勝訴による債務などの回収が第2四半期から計上されること、などにより、12月通期の連結営業収益は従来予想を28.9%上回る421.01億円に見直し、税引前利益は従来予想の3.5倍の82.55億円に、親会社の所有者に帰属する当期利益は同3.8倍の5.27億円に見直した。

 シンガポール控訴裁での勝訴判決の一部履行により受領した1700万米ドル(約18.56億円;1米ドル108.22円で換算)、および720万米ドル(約7.86億円:同)を第2四半期連結決算でその他収益に計上する見込み。

 同社では、この決算説明の動画もホームページに掲載している。これによると、今回の通期業績予想の増額修正はの要因は、裁判費用などの一部回収と韓国事業の動向による収益上乗せが主要因。今期は日本事業やインドネシア事業などが計画を上回って推移しているが、これらは通期業績予想の増額には反映していないようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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