【銘柄診断】スペースバリューホールディングスは戻り試す、22年3月期大幅増益予想

銘柄診断

 スペースバリューホールディングス<1448>(東1)はシステム建築事業や立体駐車場事業などを展開している。6月23日に「一部の株主様の発表内容に関する当社の意見について」をリリースしている。22年3月期はシステム建築事業が牽引し、新型コロナ影響からの回復や工事損失引当金計上の一巡も寄与して大幅増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は上値を切り下げる形だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■日成ビルド工業の持株会社でシステム建築事業や立体駐車事業などを展開

 日成ビルド工業の持株会社である。2000㎡未満を中心とするシステム建築事業(システム・プレハブ建築)をコア領域として、立体駐車場事業、土地活用事業、総合建設事業なども展開している。

■22年3月期大幅増益予想

 22年3月期連結業績予想は、売上高が21年3月期比8.4%増の840億円、営業利益が21億円(21年3月期は14百万円)、経常利益が3.3倍の24億円、親会社株主帰属当期純利益が4.3倍の14億円としている。

 セグメント別の計画は、システム建築事業の売上高が12.2%増の483億円で売上総利益が3.9%増の79億円、立体駐車場事業の売上高が0.9%増の135億円で売上総利益が34.8%増の23億円、総合建設事業の売上高が6.9%増の192億円で売上総利益が3.3倍の14億円、開発事業の売上高が29.3%増の28億円で売上総利益が9.0%増の4億円、ファシリティマネジメント事業の売上高が26.3%増の12億円で売上総利益が2.3倍の3億円としている。

 主力のシステム建築事業が牽引(販売事業は回復して19.4%増収、レンタル事業は3.1%減収の見込み)し、立体駐車場事業の運営・管理における新型コロナ影響からの回復、総合建設事業における工事損失引当金計上一巡も寄与して大幅増益予想としている。収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は年初来高値圏から反落して上値を切り下げる形だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。6月23日の終値は703円、時価総額は約250億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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