ファーストコーポレーションは22年5月期増収増益予想

(決算速報)
 ファーストコーポレーション<1430>(東1)は7月9日の取引時間中に21年5月期業績(非連結)を発表した。不動産売上の前期大型案件の反動で減収だが、完成工事高が増加して計画超の大幅増益となり、配当を上方修正した。22年5月期も完成工事が堅調に推移して増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は4月の年初来高値圏から反落してモミ合う形だ。決算発表に対しては売り優勢の反応となったが、目先的な売り一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■21年5月期減収だが大幅増益、22年5月期増収増益予想

 21年5月期の業績(非連結)は売上高が20年5月期比10.7%減の209億19百万円、営業利益が24.1%増の16億66百万円、経常利益が24.0%増の16億08百万円、当期純利益が29.0%増の11億25百万円だった。配当は期末の普通配当を6円上方修正して、20年5月期比18円増配の38円(期末一括=普通配当28円+創業10周年記念配当10円)とした。

 不動産売上における前期大型案件の反動で全体として減収だが、完成工事高が順調に増加し、計画超の大幅増益で着地した。そして配当を上方修正した。

 22年5月期業績(非連結)予想は売上高が21年5月期比26.7%増の265億円で、営業利益が3.2%増の17億20百万円、経常利益が5.7%増の17億円、当期純利益が5.0%増の11億82百万円としている。配当予想は30円(期末一括)としている。前期比8円減配だが、普通配当ベースでは2円増配となる。

 売上面は前期の好調な受注を背景として完成工事高が4.1%増と堅調に推移し、不動産売上が84.3%増、その他が63.8%増と大幅伸長する見込みだ。利益面は不動産売上総利益が25.3%減少するが、完成工事総利益が造注案件の増加で利益率が向上して34.8%増加する見込みとしている。収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は4月の年初来高値圏から反落してモミ合う形だ。決算発表に対しては売り優勢の反応となったが、目先的な売り一巡して戻りを試す展開を期待したい。7月9日の終値は754円、今期予想PER(会社予想のEPS98円01銭で算出)は約8倍、時価総額は約101億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  2. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  3. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  4. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  5. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  6. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る