【銘柄診断】NATTY SWANKYは上値試す、売上急回復

銘柄診断

 NATTY SWANKY<7674>(東マ)は「肉汁餃子のダンダダン」を関東圏中心にチェーン展開している。新型コロナ影響で厳しい事業環境だが、21年4月以降は売上が急回復し、21年6月期通期ベースでも全店が112.6%、既存店が100.7%と前年比プラスだった。コロナ禍でも勝ち組となり、中期成長への期待が高まる。株価は6月の年初来高値圏から利益確定売りで反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■「肉汁餃子のダンダダン」をチェーン展開

 餃子を軸にした居酒屋「肉汁餃子のダンダダン」を関東圏中心にチェーン展開している。21年6月末の店舗数は直営が77店舗、FCが24店舗、合計が101店舗(20年6月期末比11店舗増加)となった。全国展開に向けて出店エリアも拡大している。

 なお22年2月1日付(予定)で会社分割によって持株会社体制に施行し、商号をNATTY SWANKYホールディングスに変更する。これに伴って決算期を6月から1月に変更するため、経過期間となる22年1月期は7ヶ月決算となる。

■売上急回復

 21年6月期の業績(非連結)予想は売上高が20年6月期比10.4%増の47億円、営業利益が4.6%増の10百万円、経常利益が92.1%減の1百万円、当期純利益が1百万円(20年6月期は1億59百万円の赤字)としている。

 新型コロナウイルス感染症対策に伴う政府・自治体による各措置要請の影響で厳しい事業環境が続いているが、あらゆる食事需要への対応を強化するため、店舗営業に加えて、テイクアウトやデリバリーなども推進している。

 月次売上ベース(前年比)で見ると、21年3月まで大幅な前年割れが続いたが、21年4月は全店177.4%、既存店165.1%、5月は全店210.1%、既存店194.8%、6月は全店240.1%、既存店218.7%となり、21年4月以降は売上が急回復している。20年7月~21年6月累計は全店112.6%、既存店100.7%となり、21年6月期通期ベースでも前年比プラスだった。コロナ禍でも勝ち組となり、中期成長への期待が高まる。

■株価は上値試す

 株価は6月の年初来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。7月9日の終値は3495円、時価総額は約74億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る