ハウスドゥグループのフィナンシャルドゥが但馬銀行のリバースモーゲージ保証業務を開始

■「たんぎんリバースモーゲージローン」高齢者の需要などに対応

 ハウスドゥ<3457>(東1)は7月12日午前、連結子会社社フィナンシャルドゥが但馬銀行(兵庫県豊岡市)との提携業務として、2021年7月12日より同行が提供を開始する、「たんぎんリバースモーゲージローン」に対する債務保証業務を行うと発表した。リバースモーゲージ保証業務の提携先金融機関は2021年5月現在で25行庫に達しており、但馬銀行との提携はこれに続く提携になる。

 リバースモーゲージは、自宅や所有土地などの不動産を活用して資金調達する融資として、借入者の死亡時に一括して返済する点などが特色。価値観の多様化や年齢構成の変化などを受けて年々注目度が高まっている。

■担保不動産の売却をともなうため不動産に実績あるフィナンシャルドゥが支援

 住宅ローンの返済は、住宅取得の際に年収や将来設計を計画して長期間返済していくが、完済時に近くなると、自宅のリフォームやバリアフリー化、子供の独立に伴う住み替えなどのニーズが高まってくる。また、高齢期に入ると年金や預貯金などでの生活となるため、資金が十分ではない場合も生じてくる。こうしたなかで、近年、自宅などの不動産を活用して資金調達する融資として、「リバースモーゲージ」が注目されている。

 一方、金融機関にとっては、利用期間が長期間と想定され、担保不動産の売却で元金を返済する仕組みであるため、導入に慎重な金融機関も多く、市場に浸透しているとは言い難い状況にある。

 但馬銀行では、地域密着型金融として地域の中小企業や個人に対する様々な支援や取り組みの中、高齢者の資金ニーズの増加や多様化を実感し、地域経済活性化の一環として利用用途に制限のないリバースモーゲージの取り扱いを模索していた。同銀行の営業地域においても高齢者人口は年々増加しており、今後益々高齢者の資金ニーズの増加と多様化が考えられる。そこで、不動産売買のノウハウと全国700店舗を超える不動産販売網を持つハウスドゥグループのフィナンシャルドゥが、適正かつ迅速な不動産担保評価に基づく債務保証を行うことで、同銀行の意向に合致したリバースモーゲージの取り組みをサポートすることとなった。(HC)

■但馬銀行「たんぎんリバースモーゲージローン」商品概要
【商品名称】たんぎんリバースモーゲージローン(資金使途自由型)
【対象者】
(以下の条件をいずれも満たすことのできる個人の利用者)
(1)申込時年齢満50歳以上80歳未満の方
(2)安定継続した収入のある方
(3)但馬銀行の営業区域内に居住または勤務しておられる方
(4)フィナンシャルドゥの保証が得られる方
(5)但馬銀行からの借入金で延滞がない方
【使用用途】原則自由(ただし、事業性資金は除く)
【契約形態】当座貸越契約
【融資期間】1年(債務者からの申出がない限り自動更新)
ただし、債務者死亡後6ヶ月後の応当日の属する月の約定日まで
【融資金額】300万円以上5000万円以内(10万円単位)
【融資利率】(保証料含む)Sランク年3.575%、Aランク年4.575%
【返済方法】(1)約定返済:口座振替(2)任意返済:窓口入金
【返済方式】期限一括
【担保】債務者または家族が所有する不動産(原則、居宅)に但馬銀行を根抵当権者とする当座貸越極度額の120%の第一順位根抵当権を設定
【保証人】原則不要、但し、共有物件を担保とする場合、物件共有者を物上保証人に徴求
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る