加賀電子は22年3月期1Q大幅営業・経常増益、通期上振れの可能性

(決算速報)
 加賀電子<8154>(東1)は8月5日の取引時間終了後に22年3月期第1四半期連結業績を発表した。電子部品需要が回復して大幅営業・経常増益だった。通期予想を据え置いたが上振れの可能性が高いだろう。収益拡大基調を期待したい。なお自己株式取得も発表した。株価は利益確定売りが一巡して切り返しの動きを強めている。好業績や自己株式取得を評価して上値を試す展開を期待したい。

■22年3月期1Q大幅営業・経常増益と順調で通期上振れの可能性

 22年3月期第1四半期連結業績(収益認識に関する企業会計基準第29号適用)は、売上高が前年同期比25.9%増の1059億49百万円、営業利益が2.7倍の44億52百万円、経常利益が3.0倍の45億66百万円だった。第1四半期として過去最高の営業・経常利益だった。親会社株主帰属四半期純利益は前期計上の負ののれん発生益が剥落して66.0%減の28億72百万円だった。なお企業会計基準第29号適用の影響で売上高が15億77百万円減少した。

 電子部品事業が32.9%増収、3.2倍増益と大幅伸長して牽引した。半導体を中心に電子部品需要が回復し、EMSも好調だった。単体ベースで98.8%営業増益と大幅伸長し、M&Aで子会社化した加賀EFI(旧富士通エレクトロニクス)とエクセルも大幅営業黒字に転換した。

 情報機器事業はリモートワーク向けパソコン販売の反動減や、LED設置ビジネスでの顧客都合による工程延伸などで15.2%減収、2.6%減益だった。ソフトウェア事業はゲーム制作が堅調で15.5%増収だが開発費の増加で赤字拡大した。その他事業はパソコンリサイクルビジネスの好調などで41.9%増収となり黒字転換した。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が21年3月期比11.3%増の4700億円、営業利益が13.4%増の130億円、経常利益が6.7%増の120億円、親会社株主帰属当期純利益が29.8%減の80億円としている。配当予想は21年3月期と同額の80円(第2四半期末40円、期末40円)である。

 当期純利益は負ののれん発生益が剥落して減益だが、電子部品やEMSの需要が回復基調であり、増収、営業・経常増益予想としている。第1四半期の進捗率は売上高が22.5%、営業利益が34.2%、経常利益が38.1%と順調だった。新型コロナ感染再拡大や半導体供給不足の影響などの不透明感を考慮して通期予想を据え置いたが、上振れの可能性が高いだろう。収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 自己株式取得を発表した。8月6日の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT―3)において上限130万株の買付を行う。筆頭株主であるSANKYO<6417>が保有する株式の一部買付提案に応じる。

 株価は6月の年初来高値圏から反落したが、利益確定売りが一巡して切り返しの動きを強めている。好業績や自己株式取得を評価して上値を試す展開を期待したい。8月5日の終値は2983円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS291円20銭で算出)は約10倍、時価総額は約856億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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