【株式市場】「人流制限」などで手控えムード漂い日経平均は後場重く2日続落、TOPIXは高い

◆日経平均は2万7977円15銭(37円87銭安)、TOPIXは1956.39ポイント(2.84ポイント高)、出来高概算(東証1部)は9億9210万株

 8月13日(金)後場の東京株式市場は、新型コロナ重症者数が過去最多と後場寄り前に伝えられたことや、「人流制限」に向けた具体策が今週末に出るとの観測から手控えムードがあり、前場上げたトヨタ自<7203>(東1)や大林組<1802>(東1)などが後場寄り後を上値に値を消した。一方、前引けにかけて値を消した日本製鉄<5401>(東1)は再び上げるなど、米国の大型インフラ投資期待株は強い。日経平均は後場寄りからほとんど30円高前後で小動きを続けて膠着し、大引けに軟化して2日続落となった。一方、TOPIXは値を保ち反発した。

 後場は、NTT(日本電信電話)<9432>(東1)、KDDI<9433>(東1)などが14時にかけて一段と強含み、「人流制限」なら通信量が増えるとの期待。ヨコレイ<2874>(東1)は後場寄り前に四半期決算を発表し、瞬間的に値を消したがすぐ切り返して本日の高値。扶桑電通<7505>(東2)は四半期決算と株式分割発表が好感され大引けまでストップ高気配。ミズホメディ<4595>(東2)は一段高となりコロナ検査キットの一段拡大期待。AMAZIA(アメイジア)<4424>(東マ)は第3四半期決算が評価され一段高。出前館<2484>(JQS)は『デパ地下の人流制限』なら需要拡大とされて一段高。

 東証1部の出来高概算は9億9210万株(前引けは5億439万株)、売買代金は2兆3209億円(同1兆2252億円)。1部上場2190銘柄のうち、値上がり銘柄数は1042(前引けは974)銘柄、値下がり銘柄数は1031(同1088)銘柄。

 また、東証33業種別指数は15業種(前引けは13業種)が上げ、値上がり率上位の業種は、鉄鋼、サービス、情報通信、食料品、パルプ紙、小売り、医薬品、卸売り、海運、その他金融、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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