ベステラは22年1月期経常利益・当期純利益予想を上方修正

(業績予想修正速報)
 ベステラ<1433>(東1)は10月1日の取引時間中に、特別利益計上と22年1月期通期の経常利益・当期純利益予想の上方修正を発表した。売上高と営業利益は据え置いている。大型工事が順調に進捗して大幅増収・大幅営業増益見込みだ。収益拡大を期待したい。株価は8月の年初来安値圏から切り返して調整一巡感を強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■22年1月期経常利益・当期純利益予想を上方修正

 22年1月期の連結業績予想は、従来予想に対して経常利益を1億46百万円、親会社株主帰属当期純利益を9億97百万円、それぞれ上方修正して、売上高が21年1月期比52.1%増の56億円、営業利益が3.6倍の4億50百万円、経常利益が3.1倍の6億64百万円、親会社株主帰属当期純利益が9.6倍の9億97百万円とした。

 20年9月に持分法適用関連会社化したリバーホールディングスがタケエイと経営統合し、21年10月1日付で共同持株会社TREホールディングス(9247)が東証1部に新規上場したことに伴い、特別利益13億86百万円、および法人税等調整額4億24百万円等が発生する。リバーホールディングスとの企業間パートナーシップ体制は継続する。

 売上高と営業利益は据え置いている。21年1月期に受注した電力および化学関連の大型工事が順調に進捗し、工事原価率改善も寄与して大幅増収・大幅営業増益見込みとしている。第2四半期累計の進捗率は売上高41.7%、営業利益35.8%だったが、顧客の設備投資計画に応じた季節性があるため今期も例年通り下期に完成工事高の増加を予定している。さらに今後の需要拡大が予想される原子力発電所廃止措置関連解体、風車解体などの領域にも受注活動を展開・強化する方針だ。収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は8月の年初来安値圏から切り返して調整一巡感を強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。10月1日の終値は1522円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS164円02銭で算出)は約9倍、時価総額は約130億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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