シナネンホールディングスは後場一段高、韓国の大型風力発電事業の開始時期を「未定」に変更したが株価は強い

株式市場 銘柄

■短期的には、「営業外費用」が発生せず、通期業績予想においては、プラス要因

 シナネンホールディングス<8132>(東1)の株価は10月11日の後場、14時過ぎに3595円(85円高)まで上げて一段と強含んでいる。前週末取引日の夕方、韓国で参画する大型風力発電事業について業運転開始時期を「未定」に変更すると発表したものの、株価への影響は軽微にとどまっているようだ。

 10月8日の15時、2020年5月に開示した「大韓民国での大型陸上風力発電事業参画」について、計画内容を一部変更し、商業運転開始時期をこれまでの「2021年度下期中」から「未定」に変更すると発表した。

 発表によると、この事業への参画を発表以来、「風力発電所開発に関わる一連の許認可取得に向けて、現地行政や関係各所との折衝を進めて」きた。が、「新型コロナウイルス感染症拡大や、地域住民の反対運動、一部設計の見直し等を背景として許認可取得が当初の予定から大幅に遅延し、事業開発全体の進捗が滞って」いる。このため、投資を本格的に実行する前段階で、計画の多方面にわたる見直しを行うこととした。

 なお、2022年3月期の業績予想においては、本事業にかかる費用を「営業外費用として織り込んで」いたため、短期的には、当期の経常利益以下に関しては、プラスになるものと見込まれるが、「詳細に関しては精査中」とのことで、業績予想の修正は行わなかった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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