【話題株】マツダは動きの良さに注目の目、29日の陽線に続いて反発

マツダ

■5月の清算販売好調

話題株 マツダ<7261>(東1)は週明けの29日、ギリシャの債務不履行への懸念などから日経平均が後場一段安の612円99銭安(2万93円16銭)まで下げた相場の中では底堅い相場となり、始値の2347円(150円安)を安値に大引けは2384円安(113円安)と盛り返した。今朝も22円50銭高の2406円50銭と堅調。

 欧州での売り上げ比率が20%に達し相対的に高い銘柄にもかかわらず、全体相場とは逆行高で動きが注目されている。とくに、29日は始値より終値が高くなる「陽線」になり、日経平均や自動車株に「陰線」が見られた中では目を引く展開となった。

 このように底堅かった一因としては、欧州市場での好調さや国内市場の伸びが評価されたことがあるようで、29日午後、5月の生産・販売実績が発表され、国内販売が前年同月比40.1%増加して3カ月連続の増加となったこと、海外生産は同89.5%増増加して14カ月連続で増加したこと、などが報じられてからは、「下げたら買いたい投資家が意外に多い感触があった」(証券会社の営業総括関係者)ようだ。欧州発の悪材料によって全体相場が下げた中で欧州比率の高い銘柄が見直されたとなると、ある意味で「痛し痒し」だが、全体相場の調整が長引くようなら見直し買いが広がる可能性はありそうだ。

 5月に発表した2015年3月期の決算では、国内市場の売上高が前期比11.7%増加した。今期は2月に販売を開始した新型「マツダ CX-3」の効果などが期待される。また、欧州市場は販売好調な「Mazda3」の寄与により売上高が前期比15.2%増加し、「主要国であるドイツや英国では市場の伸びを上回る販売を達成」(決算短信より)した。今期に入ってもヒット車種が牽引している様子がうかがえ、株価も全体相場に押し流されない強さがあるということができる。

マツダ CX-3

 会社側の今期の業績予想(連結)は、為替前提を1ドル120円、1ユーロ130円として売上高を15年3月期比7.1%増の3兆2500億円、純利益は同11.8%減の1400億円、1株利益は234.2円とする。純利益は15年3月期の過去最高から減益になる。このためか、株価は決算発表後に伸びきれず、比較的大きなレンジの中でモミ合う展開だが、時価水準の2400円前後はモミ合いの下限価格帯になり、PERは10倍台前半。しばらくモミ合いが続くと見る場合でも下限から上限に向かう往来波動に乗る好機といえる。

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