【株式市場特集】リユース、リデュース、リサイクルの「3R」関連銘柄に注目

特集

 当特集では、「3R」関連銘柄に注目することにした。「3R」とは、リユース(R)、リデュース(R)、リサイクル(R)である。コストアップを価格転嫁する商品・サービス価格の上昇や部品・人手不足による減産、商品供給の遅れ、資源価格の高騰に対して「3R」関連製品・サービスの省資源特性や短納期での入手のし易さ、相対的な価格有利性が浮き彫りとなるとみられるからだ。

 現に日経平均株価が、2万8000円台の攻防と強弱感が分かれた市場環境下で、各市場の日々の値上がり率ランキングにしばしば「3R」関連株が顔を出すなどのその兆候も垣間見られた。衆議院が解散され10月31日の投開票日に向け総選挙がたけなわとなるなか、やってくるかもしれないインフレ・財政再建ステージへ備え、株価耐性のある「3R」関連株にアプローチするのも一法となる可能性がある。

■中古戸建住宅・マンションから中古自動車、ブランド品、貴金属まで関連株は広範

 省資源で限られた資源を有効利用するリデュース・リユース関連株では、中古品の再利用・販売関連株がまず注目となる。まず中古戸建住宅のリフォーム販売のイーグラント<3294>(東1)、東武住販<3297>(JQS)、カチタス<8919>(東1)、中古マンションのリノベーション販売のスター・マイカ・ホールディングス<2975>(東1)、ランドネット<2991>(JQS)、プロパスト<3236>(東1)、ムゲンエステート<3299>(東1)、アズ企画設計<3490>(JQS)、インテリックス<8940>(東1)と続く。

 次いで中古自動車の販売・オークションのICDAホールディングス<3184>(東2)、ネクステージ<3186>(東1)、オークネット<3964>(東1)、プロトコーポレーション<4298>(東1)、ユー・エス・エス<4732>(東1)、VTホールディングス<7593>(東1)、IDOM<7599>(東1)、オプティマスグループ<9268>(東2)となり、ブランド品・貴金属の買い取り・販売のコメ兵ホールディングス<2780>(東2)、トレジャー・ファクトリー<3093>(東1)、着物のBuySell Technologies<7685>(東マ)、総合リユース事業のハードオフ<2674>(東1)、フリマアプリのメルカリ<4385>(東マ)が上げられる。

■金・鉄・銅のリサイクル関連株から番外銘柄の再生エネ関連株も浮上

 リサイクルでは貴金属再生・販売のアサカ理研<5724>(JQS)、アサヒホールディングス<5857>(東1)、松田産業<7456>(東1)、鉄スクラップのエンビプロ・ホールディングス<5698>(東1)、イボキン<5699>(JQS)、銅スクラップの黒谷<3168>(東1)などとなる。

 番外銘柄として再生エネルギー(Reneable Energy)関連株も、頭文字に「R」がつくだけに外せない。ご三家のエフオン<9514>(東1)、イーレックス<9517>(東1)、レノバ<9519>(東1)のほかウエストホールディングス<1407>(JQS)、いちご<2337>(東1)、霞ヶ関キャピタル<3498>(東マ)などが浮上する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  2. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…
  3. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  4. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  5. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  6. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る