アルコニックスが通期業績予想を増額修正し売上高は従来予想を19%上回る見込みに

■IoT、AI、EV化、5G関連素材などが好調に推移

 アルコニックス<3036>(東1)は11月5日の正午過ぎに第2四半期連結決算(2021年4~9月・累計)と通期業績予想の増額修正を発表し、3月通期の連結売上高は8月に公表した従来予想を18.8%上回る1520億円の見込みとした。今期から「収益認識に関する会計基準」を適用したため前期実績との比較はできず、前期実績は2149.9億円だった。

 第2四半期累計の連結営業利益は56.21億円(前年同期は24.59億円)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は45.25億円(同12.12億円)だった。半導体・電子部品関連では、IoT、AIなどにおけるデータ通信量の増加や自動車のEV化と5Gに適した製品や機器の生産量の増大、さらにデジタルシフトによる経済活動の広がりやリモートワークの浸透により、関連素材、IT機器や半導体の需要が高水準で推移した。一方、世界的な半導体の供給不足による減産や生産調整などの影響もあった。

 3月通期の連結業績予想は、従来予想比で売上高を18.8%引き上げたほか、営業利益は2.4%引き上げて87億円の見込み(前期実績は56.2億円)とし、親会社株主に帰属する当期純利益は3.3%引き上げて62億円の見込み(同28.6億円)に見直した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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