【株式市場】東証マザーズ指数が年初来安値、12月後半のIPOラッシュを想定の見方

■22日6銘柄、24日7銘柄など年内合計31銘柄が新規上場

 12月14日午後の東京株式市場で、東証マザーズ指数が一段と下押して始まり、13時にかけて3.3%安の989.98ポイント(33.68ポイント安)をつけ、これまで年初来の安値だった8月20日の993.29ポイントを割り込んだ。日経平均の0.8%安(230円安)などを大きく上回る下げとなっている。

 一因として、市場関係者の間からは、12月後半、年末取引日にかけてのIPO(株式公開・新規上場)ラッシュが挙げられている。新規上場予定の銘柄数は、12月15日(1銘柄)、16日(2銘柄)、20日(3銘柄)、21日(4銘柄)、22日(6銘柄)、23日(5銘柄)、24日(7銘柄)、27日(2銘柄)、29日(1銘柄)。これら銘柄を買うための資金捻出で既存の上場銘柄を売却する動きが出ているとみられるほか、こうした動向を察知してマザーズ指数の先物を売り建てる動きも活発化する可能性が予想されている。

 マザーズ指数の先物が下げる場合、指数影響度の大きいメルカリ<4385>(東マ)、JTOWER<4485>(東マ)、ビジョナル<4194>(東マ)などには裁定取引が作用して売り圧迫が増す可能性があるようだ。市場関係者の中には、なぜこんなに集中させるのかといった声が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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