第一三共は米国での「画期的治療薬」指定など好感され高値圏で推移

■アストラゼネカと共同開発する新製剤、今回で5つ目の指定に

 第一三共<4568>(東証プライム)は4月27日、午前10時過ぎに2978.5円(26円高)まで上げ、後場寄り後も2962.0円(9.5円高)をつけて堅調に推移し、4月11日につけた年初来の高値3011.0円に向けて出直っている。同日付で、アストラゼネカ(英国)と共同開発する「トラスツズマブ デルクステカン(DS-8201/T-DXd)が、米国食品医薬品局(以下「FDA」)より化学療法歴のあるHER2低発現の再発・転移性乳がん患者への治療を対象として「画期的治療薬(BreakthroughTherapy)」指定を受けたと発表し、注目再燃となった。

 発表によると、「画期的治療薬」指定とは、重篤な疾患を対象に、既存の治療薬よりも高い治療効果を示す可能性のある薬剤の開発と審査を促進し、患者さんにより早く新薬を届けるために定められた制度。グローバル第3相臨床試験(DESTINY-Breast04)の結果に基いて指定を受けた。すでに肺がん治療、胃がん治療の領域などでも指定を受けており、本剤の米国における「画期的治療薬」指定は、今回で5つ目になるとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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